【リスボン】ファド好きなら楽しめる?〜Museu do Fado
ボア・タルドゥ!
ポルトガルの非常事態宣言が明け、経済活動が再開されて早2か月。今だに終息する気配のない感染状況を鑑みて、大人数が集まる場所を避けつつ、地味にリスボンを楽しんでいます。
本当だったら、この時期、スタジアムやスポーツバーでサッカー観戦したかったな・・・。
この週末、35度を超える炎天下なこともあり、屋内で楽しめそうな『ファド博物館(Museu do Fado)』へ行ってみました。
リスボン生まれ、リスボン育ち
『ファド(Fado)』は、1820年代リスボンで生まれたポルトガルの音楽。「Fado」とは、運命や宿命という意味。その名が持つイメージ通り、暗く重く湿ったようなテーマを歌っている印象ですが、中には明るい曲もあるようです。わかりやすく言えば、ポルトガル版の演歌と言ったところです。
2011年、ユネスコの無形文化遺産として記載されました。リスボンで生まれ、リスボンでその地位を確立してきたことから、リスボンには今も生のファドが聴けるレストランやバーがたくさんあります。ポルトなど、他の都市でファドを聴くのはあまりおすすめしないそうです。
ただし、コインブラ(Coimbra)では独自のファドが発展しました。男性または女性が一人で歌うリスボンのファドに対し、コインブラでは、男性が複数人で歌います。百聞は一見に如かずなので、近いうちにコインブラでファドを聴いてみたいと思っています。
35人のアーティストが『Lisboa Menina e Moça』を唄うこちらのバージョンが好きです(↓)
Rádio Comercial | Parabéns Carlos do Carmo
コインブラといえば自己隔離中のこちらのセレナーデが記憶に新しい(↓)
Estudantina Universitária de Coimbra - À Meia Noite ao Luar - Em quarentena
ファド好きならより楽しめそう
ファド博物館(Museu do Fado)は、アルファマ地区の一角にあり、入館料5ユーロの小規模な施設です。
コンサートやギター教室なども開催していますが、基本的にはファドに関する資料や写真、映像、絵画などが主な展示物です。
音声ガイドでいろんな曲が聴けます
最初の10分くらいは、この博物館をどう楽しんだらよいのかわからなかったのですが、やはりファドという音楽に触れるのが一番です。受付で渡された音声ガイド機で映像に合わせてファドが聴けたり、写真に写る往年のファド歌手に番号がふられていて、その番号を押すと、その人の曲が聴けるようになっているのです。
これは面白かった。おばちゃんっていう風貌の人がかわいらしい細い声だったり、逆に細い美人が野太い声だったり・・・。男性のファドもあまり聴くことがなかったので、いろんな人の歌声を聴けるのは楽しかったです。壁に、それぞれの名前も書いてるので、気に入ったファディシュタを見つけるのもいいかも・・・。
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