アズレージョな毎日

ポルトガル・リスボンから、移住、観光、食、人、文化などについて発信します

【リスボン】ファド好きなら楽しめる?〜Museu do Fado

f:id:realtabimosotabi:20200705223925j:plain

ボア・タルドゥ!

 

ポルトガルの非常事態宣言が明け、経済活動が再開されて早2か月。今だに終息する気配のない感染状況を鑑みて、大人数が集まる場所を避けつつ、地味にリスボンを楽しんでいます。

 

本当だったら、この時期、スタジアムやスポーツバーでサッカー観戦したかったな・・・。

 

この週末、35度を超える炎天下なこともあり、屋内で楽しめそうな『ファド博物館(Museu do Fado)』へ行ってみました。

 

 

リスボン生まれ、リスボン育ち

 

『ファド(Fado)』は、1820年代リスボンで生まれたポルトガルの音楽。「Fado」とは、運命や宿命という意味。その名が持つイメージ通り、暗く重く湿ったようなテーマを歌っている印象ですが、中には明るい曲もあるようです。わかりやすく言えば、ポルトガル版の演歌と言ったところです。

 

2011年、ユネスコの無形文化遺産として記載されました。リスボンで生まれ、リスボンでその地位を確立してきたことから、リスボンには今も生のファドが聴けるレストランやバーがたくさんあります。ポルトなど、他の都市でファドを聴くのはあまりおすすめしないそうです。

 

ただし、コインブラ(Coimbra)では独自のファドが発展しました。男性または女性が一人で歌うリスボンのファドに対し、コインブラでは、男性が複数人で歌います。百聞は一見に如かずなので、近いうちにコインブラでファドを聴いてみたいと思っています。

 

 

35人のアーティストが『Lisboa Menina e Moça』を唄うこちらのバージョンが好きです(↓)


Rádio Comercial | Parabéns Carlos do Carmo

 

コインブラといえば自己隔離中のこちらのセレナーデが記憶に新しい(↓)


Estudantina Universitária de Coimbra - À Meia Noite ao Luar - Em quarentena

 

 

ファド好きならより楽しめそう

 

ファド博物館(Museu do Fado)は、アルファマ地区の一角にあり、入館料5ユーロの小規模な施設です。

 

コンサートやギター教室なども開催していますが、基本的にはファドに関する資料や写真、映像、絵画などが主な展示物です。

 

f:id:realtabimosotabi:20200705234059j:plain

正面の壁一面に、往年のファド歌手や演奏者の写真が並んでいます

 

f:id:realtabimosotabi:20200705234218j:plain

ファドといえば、アマリア・ロドリゲス(Amália Rodrigues)

 

f:id:realtabimosotabi:20200705234421j:plain

思った以上に地味な博物館です・・・💦

 

f:id:realtabimosotabi:20200705234601j:plain

12弦あるポルトガル・ギター(Guitarra Portuguesa)は、ファドの伴奏に欠かせません

 

f:id:realtabimosotabi:20200706003503j:plain

当時のトレンドがわかるデザインは見ていて楽しいです

 

f:id:realtabimosotabi:20200706003603j:plain

ここにもアマリア・ロドリゲス

 

f:id:realtabimosotabi:20200706160337j:plain

ファンにはたまらない品がたくさん

 

f:id:realtabimosotabi:20200706004050j:plain

タイトル「ファド(José Malhoa作)」。どこかで見たことのあるこの絵はここにありました!

 

f:id:realtabimosotabi:20200706004706j:plain

ファドは船乗りの帰りを待つ女たちの唄という説もありますが・・・

 

 

音声ガイドでいろんな曲が聴けます

 

最初の10分くらいは、この博物館をどう楽しんだらよいのかわからなかったのですが、やはりファドという音楽に触れるのが一番です。受付で渡された音声ガイド機で映像に合わせてファドが聴けたり、写真に写る往年のファド歌手に番号がふられていて、その番号を押すと、その人の曲が聴けるようになっているのです。

 

これは面白かった。おばちゃんっていう風貌の人がかわいらしい細い声だったり、逆に細い美人が野太い声だったり・・・。男性のファドもあまり聴くことがなかったので、いろんな人の歌声を聴けるのは楽しかったです。壁に、それぞれの名前も書いてるので、気に入ったファディシュタを見つけるのもいいかも・・・。

 

f:id:realtabimosotabi:20200706160237j:plain

英語かポルトガル語でのガイダンスですが、音楽なら言語関係なしで楽しめます!

 

f:id:realtabimosotabi:20200706005513j:plain

わかりづらいですが、所々に番号があります。それを音声ガイドに入力して再生するとファドが聴けます

 

f:id:realtabimosotabi:20200706005716j:plain

「Casa de Fado」のモデル。生のファドが聴きたくなりました

 

f:id:realtabimosotabi:20200706005931j:plain

ギフトショップでもやはりアマリア推し。今年生誕100年だそうです

 

f:id:realtabimosotabi:20200706010029j:plain

アマリアとフェルナンド・ペソアは、ポルトガルの誇りなのかな・・・

 

 

詳しくはこちら(↓) 

 

 

ファド関連の記事(↓) 

www.myeverydayportugal.com

www.myeverydayportugal.com