【ポルトガル】新型コロナウイルスによる影響は?
ボア・タルドゥ!
これまで話題にするのを避けてきましたが、ポルトガル旅行を中止する方がいたり、ポルトガルに入国できるのか、またポルトガル国内でのアジア人に対する風当たりはどうなのか心配されている方の声を聞くので、リスボンに住む日本人としてこちらの様子をリポートすることにしました。
このブログに書くことは、すべて私個人の経験をもとにした極めて主観的な内容です。すべてのケースに当てはまることではありませんし、同じ状況においても人によって違う捉え方があると思います。それをご理解の上、読んでいただけたら幸いです。
2020年4月14日追記
ポルトガル国内感染者数も1万6,000人を超えました。ポルトガルの人たちがどのように闘っているかを記事にしています(↓)
ポルトガルでのコロナウイルス感染者
ポルトガルは、つい先日まで新型コロナウイルス感染者がいませんでした。しかし、3月に入り、イタリアでの休暇から帰った男性が感染していることがわかりました。その後すぐ、2人となり・・・現在は、もう少し増えていると思います。
またそれ以前から、日本に停泊しているクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス」の乗務員にポルトガル人男性がいて、その方が感染してしまったというニュースは度々報道されていました。
テレビでは毎日のように新型コロナウイルス関連のニュースを目にしていますが、ポルトガル語のため、なんとなくしか理解できず、細かいニュアンスまでは汲み取れません。
パラノイアになるのが怖くて、英語や日本語のニュースをインターネットで追ったりすることはしていませんでした。
カリフォルニアでは非常事態宣言
しかし、先日、友人がFacebookでシェアしていたロサンゼルスカウンティーの記者会見で、アジア系のビジネスに悪影響が出ていると知りました。つい半年前まで住んでいた場所です。自分の中で無視できないほど気になり始めました。
数日前、オレゴンに住む両親と話すと、コストコに客が殺到して、買い物ができなかったと言っていました。アメリカ西海岸でも、パニックによる買いだめが起きている場所があるようです。
日本のことも心配です・・・。そして、海外で嫌な思いをしている日本人がいることもSNSなどを通して目にするようになりました。
信憑性のない情報が一人歩きしたり、不安に駆られてパニック状態に陥ったり、人間の弱い部分があらわになったり、経済活動が滞ったり・・・世の中への悪影響がとても怖いです。
リスボンでの日常生活で感じる変化
ニュースで見るアジア圏の様子と異なり、ポルトガルでは街でマスクをしている人は皆無です。語学学校や課外活動でも、コロナウイルスの話題はほとんど出ません。
握手やハグ、頬と頬を合わせる挨拶も、仲の良い友人や先生などと普通にしています。
また、日常生活で以前と変わったと感じることは・・・ないです。バスや地下鉄、電車などに乗りますが、みんな普通に私たちの隣や向かいの席に座ってきますし、特別視線を感じることもありません。
今日、デパートに買い物に出かけましたが、お店の人もいつものようにナイスでした。
レストランの女性店員さんなんか、つまづいてしまったか何かで、座っている夫(日本人)に胸から体当たりしてきて、その後、「ごめなさいね〜」って腕に触ったりして・・・。
「ちょーっと!あなた、それ必要???」ってカチンときましたが、後からよくよく考えれば、アジア人だからどうとか、そういう意識はないんだな・・・と逆にほっとしています。
自分の意識が変わるのが一番怖い・・・
トイレットペーパーなども普通に売ってます。買い占め、買いだめている人はいないと思います。
ポルトガルの人たちは、人がいいのか、おっとりしてるのか、いつも通りマイペースな様子です。
先ほど歩いている時、スーパーに野菜を運び入れる業者さんが私たちに気づいて作業を止め、道を譲ってくれました。一瞬、「私たちを避けているのかな」と頭をよぎりましたが、そんなはずないと思い直し、「オブリガーダ」と言うと、笑顔で頷いてくれました。
そう、一番怖いのは、自分の意識がネガティブな方へ向いてしまうこと・・・。人の善意を素直に受けとれなくなること・・・。
ネガティブなニュースの方が伝達力があり、ダークなエネルギーの方が人の心を支配する力が強いだけで、世界のほとんどの人たちは善良だと思うんです!
だからこれまで通り、礼儀正しく、相手へのリスペクトを忘れず、平常心で生活していこうと思います。手洗いとうがいだけは、こまめに、しっかりとね!
リスボンにおける生活の変化を日を追って書いています(↓)
日本人の入国制限はないと思いますが、定かではないので(↓)