【ポルトガル移住】2020年5月、ゴールデン・ビザの発行数が激増!?
ボア・タルドゥ!
世界がウイルスという目に見えない敵に翻弄され、家で過ごす時間が増えたこの数か月。これまでの普通とは違う不便な生活を強いられたことで、自分が求めていた生活スタイルや人生で本当に大切なことに気づいた人がたくさんいると思います。リモートワークが進んだことで、引っ越しを考える人もいるかもしれません。
私は今、ポルトガルにいられることを本当に幸せに思います。日本やアメリカに比べ、不便なことも多いですが、自分らしくマイペースでいられるシンプルな生活が気に入っています。首都のリスボンでさえ、日本の地方都市のような素朴でゆったりとした雰囲気です。
アフター・コロナにビザ申請が激増!?
2012年に導入されたポルトガルの投資家ビザ、通称『ゴールデン・ビザ』の件数が激増したという記事がありました(↓)
www.imidaily.com
『ゴールデン・ビザ』について簡単に説明すると、以下のいずれかの条件を満たす投資家に発行するビザで、ポルトガル国内に年間たったの7日間滞在すれば保持できることから利便性が高いことで知られます。
- 100万ユーロ以上の資本をポルトガルへ移転する
- 10人以上を雇用する
- 50万ユーロ以上の不動産を購入する
- 築30年以上、修繕が必要な35万ユーロ以上の不動産を購入する
- 35万ユーロ以上をポルトガルの研究機関に投資する
- 25万ユーロ以上をポルトガルの芸術機関に投資する
- その他、条件を満たす資本移転または投資活動
2020年1月〜4月に承認された『ゴールデン・ビザ』は259件。投資総額が147,700,000ユーロ。1ユーロ=120円で換算すると、約177億円でした。
これだけでもすごい数字だと思うのですが、なんとアフター・コロナの2020年5月は、1か月間だけで、上期4か月間と同レベルに達したというのです。
その数、ビザ件数が270件、投資総額が146,200,000ユーロ(約175.5億円)。これは、『ゴールデン・ビザ』プログラム始まって以来の月間最高記録だそう。
投資の内訳は、これまでも2020年も、9割以上を不動産購入が占めています。
不安定な情勢が影響したのでしょうか・・・
国別で見ると、多い順に、中国(68)、ブラジル(30)、ロシア(13)、南アフリカ(17)、トルコ(17)、その他(125)。
常に多くの件数を占める中国ですが、記事では、中国本土か香港かの資料はないとしています。そして、香港の民主主義が脅かされている現状を鑑みると、これからも中国系の申請は増えるだろうと予想しています。
新型コロナウイルスで混乱しているブラジルも同じように考えられるかもしれません。ブラジル人の友人によると、「近年、ブラジルの不安定な情勢からポルトガルへ移住する人が増えている」とのこと。彼女自身はアメリカに、彼女の妹はオーストラリアに、家族で移住しています。
ゴールデン・ビザについてのノウハウ記事(↓)
SEFの公式ページ(↓)
リスボン&ポルトでの不動産購入は除外!?
数か月前、ポルトガル政府がリスボンとポルトの不動産を『ゴールデン・ビザ』の対象から除外する提案を採決したとのニュースが流れました。また、海岸線に位置する主要都市も対象から外される可能性があるとのこと。おそらく人気が集中しているためだと思います。
政府担当者は、現在進行中の関連投資には影響がないように改正することを提案しているようですが、実際のところ、いつの時点で新しい条件が導入になるのか、またどこまで進んでいる案件なら旧条件が適用されるのかははっきりしていないそうです。
『ゴールデン・ビザ』を利用する予定の人は、まずは弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
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