アズレージョな毎日

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【リスボン日記】中国人ですか?日本人ですか?アメリカ人ですか⁉️

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ボア・タルドゥ!

 

今日は、少しセンシティブな話題を書こうと思います。人は知らず知らず、見た目や雰囲気、思い込みで判断することがありますね。私も「あの人は目が青いから、肌が褐色だから、訛りがあるから・・・きっと〇〇人かな?」と出身国を予想したりします。

 

リスボンに来てすぐの頃、言葉が通じず困っていると、店員さんが「ポルトガル語⇄中国語」の翻訳アプリを出してくれたことがありました。

 

また、よく行くレストランで、「マカオから来たんですか?」と訊ねられたこともあります(↓) 

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「中国人ですか?日本人ですか?」

 

リスボンで出身地を訊ねられることは何度もあります。「Where are you from?」とか、「De onde é?」とか、「出身はどちらですか?」と訊く人がほとんど。常識的かつ相手に配慮した訊ね方です。

 

ところが偶然にも、今週だけで二度ほど、特定の国名を出して質問されることがありました。

 

一度目は、オンラインショッピングの決済がうまくいかず、カスタマーサービスから電話がかかってきた時。私の名前から外国人だと察したのか、挨拶以外は英語で話してくれました。ひとしきり支払いの方法を確認した後、電話の相手が「ところで、あなたは中国人ですか?日本人ですか?」と言ったのです。

 

ちょっとびっくりしました。「(電話なので容姿が見えるわけではないのに)なぜ、その二択!?」って・・・。フレンドリーな雰囲気だったので、普段なら「なんでそう思ったのですか?」と訊き返すところですが、その時は、決済方法のことに集中しており、「日本人です」と答えるのが精一杯でした。

 

 

メールの名前が漢字表記でした💦

 

なんでそんな質問したんだろうと引っかかっていると、その人は、電話を切る時に「さようなら」と日本語で挨拶したのです!思わず、「ありがとう!」と返しました。すると彼も「ありがとう」って・・・。

 

ああ、最後の挨拶のために、中国人か日本人か確認したんだ・・・。もし、私が中国人だったら「再見」とか「謝謝」って言ってくれたのでしょう。なんだか温かい気持ちになりました。

 

それにしても、なぜ二択に絞れたか疑問は残ります。少し考えたらすぐわかりました。店とのやり取りに使用したメールの名前が「中谷人」と漢字表記だったのです。漢字を使うのは主に中国系か日本人ですものね・・・。

 

それを認識できるなんてすごい・・・。もし「これは何語だろう・・・?」と思いめぐらせ、調べてくれたなら、なおさらうれしいです・・・。

 

 

電子決済をお願いしてみた・・・

 

二度目は、よく行くパン屋さんで。いつも挨拶をして、パンを買い、会計をするだけなので、ポルトガル語だけで済ませます。パンがとても美味しいのですが、支払いが現金のみでカードが使えないのが少し不便。でも、いつも一度に3〜5ユーロ分しか購入しないのでしょうがないです。

 

しかし、この日は「Dia de Reis(王たちの日)」という祝日で、「Bolo de Rainha(女王ケーキ)」(冒頭の写真)を買いました。現金で払ってもよかったのですが、12ユーロと高めだったし、『MB Way』の電子決済が可能か訊いてみたんです。

 

実はクリスマスに「七面鳥のパイ包み」を注文した時、『MB Way』で決済していたので、きっとできるだろうという勝算がありました。

 

ちょうどオーナーもそこにいて、「いいわよ。この電話番号に送って」とのこと。彼女は、途中から気を利かせて英語で話してくれました。かたくなにポルトガル語しか話さない時期もありましたが、現在は、英語で話しかけられたら英語で答えるようにしています😅

 

 

「アメリカ人ですか?」

 

電子決済を済ませ、先方に届いたか確認してもらうと、「あら、以前も注文してくれた〇〇(私の名前)ね!」と気づいた様子。すると「あなたアメリカ人?」と訊かれました。

 

「確かにアメリカには住んでいたけど、出身は日本です」と答えました。すると、隣にいた店員さんが興味を持ってくれ、「日本のどこ?」って・・・。こんな時、誰もが知ってる「東京(Tóquio)」とか言いたいんですが、「秋田っていう小さな街。秋田犬って知ってますか?耳が立ってる犬です」って、へんな雰囲気になるのが怖くて、余計な説明も付け加えちゃいます。

 

すぐに気を取り直して、ポルトガル語で「ここのパンはとても美味しい。大好きです」と言い残して帰りました。

 

いろいろおしゃべりして楽しかった反面、「電子決済させろ!」とかいろいろ面倒なことを言ったからアメリカ人と思われたのかな・・・と、悶々考えました(アメリカの人ごめんなさい)。しかし、最終的には「クリスマスの注文時に使った名前が英語のニックネームだったのと、七面鳥からアメリカを連想した」という説が濃厚ではないかと思っています。

 

 

間違われても嫌じゃない理由

 

リスボンで一度だけ、中国系ではない人に道端で「ニーハオ」と言われたことがあります。酔っぱらっている様子だったので、その時は「なんだかな〜」と、なんとも言い難い気持ちになりました。

 

パンデミック後は、世界のいろんなところで、アジア系が肩身の狭い思いをすることが多くなったと思います。SNSを見ていると、ウイルスの名前や特定の国名を叫ばれることもあるとか・・・。

 

そんな投稿を読んだ後、「違う国の出身に間違われたくないよね」と同意を求めると、「いやいや、間違ってなくても知らないやつに“日本人!”とか叫ばれるのは嫌だ。失礼すぎるだろ!」と夫。確かに、言われた内容が合ってるか間違ってるかじゃなくて、相手の態度が問題なんですよね・・・。

 

あ”〜〜〜、だから、行きつけのレストランで一生懸命コミュニケーションを取ろうと中国語翻訳を出してきたり、私たちに興味津々で「マカオから来たの?」と訊いてきた人たちには、全然嫌な気持ちにはならなかったんだ・・・。中国系の(であろう)ちっちゃな男の子に「ニーハオ」って笑顔で言われた時は逆にうれしかったし・・・。

 

今さらながら、リスペクトや相手への配慮が大事だと気がついたのでした。

 

 

リスボンでの様々な経験について(↓)

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