アズレージョな毎日

ポルトガル・リスボンから、移住、観光、食、人、文化などについて発信します

【ポルトガル】カフェメニューを解説〜ローカルのようにコーヒーを楽しもう!

f:id:realtabimosotabi:20200126011816j:plain

ボン・ディーア!

 

ポルトガル人は、1日に何杯ものコーヒーを飲むそうです。

 

ポルトガルのコーヒーは美味しいし、コーヒー好きの人が多いのでしょう。でも、一番の理由は、気軽にコーヒーを楽しめる文化・環境ではないでしょうか。

 

カフェやレストランでも、シンプルなコーヒーなら0.5〜1ユーロ程度、ラテなどでも2ユーロ以下と懐がいたまない価格なのもうれしいです。

 

  

どんな飲食店にもエスプレッソマシーンがある

 

リスボンの街を歩いていると、ショップが連なる大通りなら数軒ごとに、住宅街でもエリアの一角に、焼き菓子店(Pastelaria パシュテラリア)や、カフェ(Snack Bar スナックバー)など、コーヒーを提供する店があります。また、公園や広場でも、売店(Quiosque キオシュク)でコーヒーが買えます。

 

ポルトガル語でコーヒーはカフェ(Café)と言い、いわゆるエスプレッソです。イタリアのものほどではないですが、ドリップコーヒーに慣れている人にはかなり濃く感じると思います。

 

レストランで食事をしても最後はカフェを飲みます。日本で言うなら、和食屋さんのほうじ茶的存在ですね。

 

先日行った広東料理の店でも、やはり最後に「Café?(コーヒーはいかが?)」と訊かれました。ジャンル問わず、どんな飲食店にもエスプレッソマシーンは必需品のようです。

 

 

注文の仕方

 

ポルトガルでは英語が通じることがほとんどですが、せっかくなのでポルトガル流にコーヒーを注文してみましょう。

 

「Olá! Bom dia. Um cafe, por favor. (オラ、ボンディーア!ウン・カフェ・ポルファヴォール. おはようございます。カフェをひとつください)」 

 

あとは、「café」の部分を注文したい品名に変えれば、オッケーです。

 

エスプレッソを飲み慣れていない人にとって、ポルトガルのカフェは、濃い、苦いと感じるかもしれませんが、何度か体験すると、コーヒーの香りと旨味が凝縮されており、だんだん病みつきになってきます。新しいコーヒーの美味しさに目覚めること間違いなしですよ。

 

 

 コーヒーメニューを徹底解説

 

ポルトガルでは、メニューを掲げていない店が多いので、ポルトガルの一般的なカフェメニューについて解説します。

 

Café/Bica(カフェまたはビカ):エスプレッソ 

f:id:realtabimosotabi:20200125040007j:plain

ポルトガルでもっとも飲まれているのがCafé(カフェ)。小さいカップに半分くらいのいわゆるエスプレッソで、スプーンと砂糖が添えられています。Bica(ビカ)は、リスボン特有の呼び方で、ポルトでは、Cimbalino(シンバリーノ)と呼ばれるそう。

 

Café Cheio (カフェ・シェイウ):多めのお湯で抽出したエスプレッソ

f:id:realtabimosotabi:20200125041125j:plain

Cheio(シェイウ)とは「いっぱい(Full)」と言う意味で、Café(カフェ)より多めのお湯で煎れたエスプレッソになります。Caféを楽しみたいけれど、ハードルが高すぎるという方にはおすすめ。私はもっぱらこれをオーダーします。

 

Carioca(カリオカ):2番豆のエスプレッソ 

f:id:realtabimosotabi:20200125041740j:plain

(写真右)二番煎じとあって、エスプレッソ特有のクレマはなく、味もドリップコーヒーに近いです。十分美味しいですが、豆の風味が少なくなり物足りない・・・。普段ブラックコーヒーを飲まれる方は、Café Cheio(カフェ・シェイウ)から試してみることをおすすめします。 

  

Pingado(ピンガードゥ):エスプレッソに数滴ミルクを垂らしたもの 

f:id:realtabimosotabi:20200125042622j:plain

写真ではわかりづらいですが、ミルクが数滴垂らされています。ミルクの味はほとんどしませんでした。普通のCaféまたはCafé CheioどちらでもPingado(ピンガードゥ)にできるようです。

 

Galão(ガラオ):ミルクにエスプレッソを足したもの 

f:id:realtabimosotabi:20200125044525j:plain

温かいミルクにエスプレッソ1ショットを足したもの。あまりコーヒーが強くないので、カフェオレに近い味かもしれません。縦長のグラスに入っており、朝食時に飲まれることが多いです。「Um Galão Escuro」とエスクロと付け足すと、コーヒー濃い目という意味になります。

 

Meia-de-Leite(メイア・ドゥ・レイトゥ):エスプレッソにミルクを足したもの 

f:id:realtabimosotabi:20200125043709j:plain

Meia-de-Leite(メイア・ドゥ・レイトゥ)は、直訳すると「半分ミルク」。つまり、エスプレッソとミルクが半々くらいです。カフェラテに近く、Galão(ガラオ)よりはコーヒーの味や香りを強く感じます。

  

Chocolate Quente(ショコラットゥ・ケントゥ):ホットチョコレート 

f:id:realtabimosotabi:20200125045441j:plain

Chocolate Quente(ショコラットゥ・ケントゥ)は、そのまま「ホットチョコレート」という意味です。ポルトガル人にすすめられてオーダーしたのですが、かなり甘いです!寒い冬のエナジー補給にはいいかもしれません。

 

Abatanado(アバタナードゥ):エスプレッソをお湯で割ったもの

f:id:realtabimosotabi:20200213194813j:plain

もちろん、アメリカーノでも通じます。ドリップコーヒーを飲みたい方は、こちらをどうぞ。

 

 

その他のメニュー

 

Garoto/Pingo(ガロトまたはピング):エスプレッソにミルクフォームを足したもの

小さなエスプレッソカップで提供されます。

 

Café Curto(カフェ・クルトゥ):より濃厚なエスプレッソ

Café(カフェ)の半分くらいの量に濃縮したエスプレッソ。別名「Italiana(イタリアーナ)」。

 

Café com Cheirinho(カフェ・コン・シェイリーニョ):リカー入りのエスプレッソ

刺激が強そう・・・どんな味がするのか、興味あります。

 

Descafeinado(ディシュカフェイナードゥ):カフェイン抜き

おそらくすべてのコーヒー・ドリンクに対応できると思います。

 

 

コーヒーが苦手な人には・・・ 

 

Chá(シャー):紅茶

私はまだカフェやレストランで紅茶を飲んでいる人を見たことがありません。専門店でないかぎり、ティーバッグなのではと推測しています。

 

Carioca de Limão(カリオカ・ドゥ・リマオ):お湯にレモン

風邪気味のとき、レストランでお湯を頼んだことはあります。その時、「レモン入れましょうか」と訊かれました。

 

Sumo de Laranja(スモ・ドゥ・ラランジャ):オレンジジュース

リンゴジュースは、Sumo de Maça(スモ・ドゥ・マサァ)。

 

Água com Gás(アグア・コン・ガシュ):炭酸水

普通のボトル水は、Água sem Gás(アグア・シン・ガシュ)または、単にアグア。

 

 

いかがでしたか?お好みのドリンクはありましたか?

 

もし、ご質問がありましたら、「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。

 

 

発音を確認するのに便利な動画はこちら(↓)


Learn European Portuguese (Portugal) - Vocabulary: At the coffee shop