【ポルトガル語】好きな曲の歌詞で勉強する(5)〜Fernando Daniel🇵🇹 ft. Melim🇧🇷 - Se Eu
ボア・ノイトゥ(Boa noite)!
ポルトガルでは、1月中旬に開始された行動規制が3月上旬の今も継続しており、ほとんどの時間を家で過ごす毎日です。
ポルトガル語学習は・・・最近、行き詰まり気味。週2回のオンラインクラスと友人たちとの会話は続けていますが、言いたいことをうまく伝えることができなかったり、相手の言ってることをきちんと理解できているか自信が持てず・・・。しかし、少しずつでも新しい単語や言い回しを知るのは楽しいです!
今日は、気分転換にポルトガル語の歌を聴き、歌詞を解読したいと思います。
👨👩👧👦Fernando Daniel ft. Melim 🎵Se Eu
ポルトガル人🇵🇹シンガーとブラジル🇧🇷のトリオがコラボしています。
1番はポルトガル🇵🇹のポルトガル語で、2番はブラジル🇧🇷のポルトガル語で歌っていて、発音や文法の違いが興味深いです。
まずはお聴きください〜
Fernando Daniel - Se Eu ft. Melim
E sermos só nós a falar por horas(二人で何時間も話し続けるだろう)
Quando não sabia que te queria do meu lado(君にそばにいてほしいって気づいてなかったあの頃を)
Somos dois a querer, sim ou não?(僕らは求め合ってる、そうだろ?違うかい?)
Há tanto por dizer(伝えたいことがたくさんあるんだ)
Entendo que o tempo que nos afastou(時間が僕らを引き離したんだってわかってる)
Acabou por nos juntar aqui(そして僕らはこうして一緒にいるんだ)
Trocar a distância por um lugar seguro(この距離を超えて迎えてにいくよ)
Começarmos do zero depois de tantos anos(何年も待ったけど、ゼロからはじめよう)
Somos dois a querer, sim ou não?(僕らは求め合ってる、そうだろ?違うかい?)
Há tanto por dizer(伝えたいことがたくさんあるんだ)
Entendo que o tempo que nos afastou(時間が僕らを引き離したんだってわかってる)
Acabou nos juntando aqui(そして僕らはこうして一緒にいるんだ)
Somos dois a querer, sim ou não?(僕らは求め合ってる、そうだろ?違うかい?)
Há tanto por dizer(伝えたいことがたくさんあるんだ)
Entendo que o tempo que nos afastou(時間が僕らを引き離したんだってわかってる)
Acabou por nos juntar aqui(そして僕らはこうして一緒にいるんだ)*
*日本語は私の解釈による意訳です
ポルトガル語の解説
ここからは、細かく歌詞を見ていきましょう。気になるフレーズや単語を解説します。
Se Eu
曲のタイトル『Se Eu』は「If I(もし、私が)」という意味です(Se=If、Eu=I)。
Tu vs. Você
1番🇵🇹と2番🇧🇷でメインボーカルが代わり、それを反映して言葉や発音も変化します。
最も大きな違いは、「You(あなた)」を表す単語。ポルトガル🇵🇹では「Tu」、ブラジル🇧🇷では「Você」が一般的。1番ではなかった「Você」が2番では登場します。
しかし、2番には「Tu」も使われています。どういう意図かはわかりませんが、調べたところ、ブラジルでも「Tu」を使う地域があり、また歌詞に使われることは多いとのことです。
Juntar vs. Juntando
さらに文法もポルトガル🇵🇹とブラジル🇧🇷では違いがあります。私が認識しているひとつが進行形。英語の「BE動詞+〜ing」です。
例えば、「私は本を読んでいる」なら、
🇵🇹 Eu estou a ler o livro.(BE動詞にあたるEstar + 動詞の原型)
🇧🇷 Eu estou lendo o livro.(BE動詞にあたるEstar + 動詞の完了形)
その違いを反映してか、1番では「Acabou por nos juntar aqui」、2番では「Acabou nos juntando aqui」と文法が変わっています。
発音の違い
ポルトガル🇵🇹とブラジル🇧🇷の発音の違いもぜひ聞いていただきたい・・・。一番わかりやすいのは、サビ前の「Falam sobre ti(君について語った・・・)」の「ti(君)」の部分。
あえてカタカナにするなら、🇵🇹は「ティ」で、🇧🇷は「チィ」といった感じ。
また、歌い出しの「Se」も、🇵🇹は「ス」で、🇧🇷は「シ」と聞こえます。
2番の「distância(ジスタンシア)」や「de(ジ)」もブラジル特有の発音。母音が聞こえやすいので、ブラジル🇧🇷のポルトガル語の方が日本人には習得しやすいと思います。
複数の単語が一緒になって違う音に聞こえる
「que as canções」→「ク・アシュ・カンソエシュ」が「ケショカソエシュ」
「que o tempo」→「ク・ウ・テンポ」が「キュテンポ」
のように、複数の単語を一緒にして発音されると、「何何?今、何て?」ってパニクってしまうのです。書いてもらえばわかることも、聴いて理解することが難しいのがポルトガル語だと思います。
いろんな意味がある「Que」
ポルトガル語の「que」は、英語の「what」「how」「that」「which」「than」などにあたります。
- O que é isso? (それは何ですか?)
- Que horas são?(今、何時ですか?)
- Que fixe!(めっちゃ、かっこいいじゃん!)
-
A situação atual está melhor do que antes.(今の状況は前より良い)
そして、サビ前の大事なフレーズ
「E se eu disser que as canções todas que fiz falam sobre ti」を英語にすると、
「And if I said that all the songs, which I wrote, are about you」となります。
*ポルトガル学習を始めて1年の初心者の読解なので、間違っているところはご指摘いただけると幸いです。
これまでの「好きな曲でポルトガル語を勉強する」(↓)
その他、ポルトガル語🇵🇹について(↓)