【ポルトガル語】接続法(Conjuntivo)を使うシチュエーション5つ
ボア・タルドゥ!
「ポルトガル人は英語が得意」が通説ですが、「打ち解けるにはポルトガル語が必須」と感じます。だって、話す量が格段に増えるし、心の開き具合も明らかに違う・・・そりゃそうですよね、母国語なんですから。
いろんな人とポルトガル語で話したいけど、伝えたいことをうまく言葉にできないもどかしさから、なんとか上達せねばと心に誓うのですが、テキストを使っての勉強は続かない・・・。
なので、YouTube動画やニュースを見て、まずはポルトガル語に慣れ、新しい知識を取り込もうという作戦を実行しています。思いきって、スマホとコンピュータの言語設定もポルトガル語に変更。最初はパニクりましたが、なんとか慣れてきました。
ポルトガル語のクラスは、4月から“お休み”にしています。明確な目標・理由ができないかぎり、今のところ戻る予定はありません・・・。これが良い勉強法なのかなと不安になりつつ、いろんな人とポルトガル語でコミュニケーションをとる機会を増やそうと心がけています。
接続法(Conjuntivo)って何?
さて、本題です。「接続法(Conjuntivo)」という概念は、ポルトガル語クラスの最後の方で勉強しました。英語にはない、または直訳できない文法なので、いまだに理解があやふやです・・・。
そんな時、下記の動画を見ました。接続法を5つのシチュエーションに分けてわかりやすく説明しています(↓)
接続法(Conjuntivo)は、直説法(Indicativo)と対比して考えるとわかりやすいとのこと。直説法が「確実(certeza)」や「事実(real)」に用いられる一方、接続法は「不確実(incerteza)」、「疑問(dúvida)」、「可能性(possibilidade)」、「願い事(desejo)」などに使われます。
つまり、「〜だ」と言い切る時は「直説法(Indicativo)」、「〜かな、〜だといいな」くらいの曖昧なことを話す時は「接続法(Conjuntivo)」。
そして、接続法の前に使われる典型的な単語(キーワード)があるので、それらを覚えておくといいとのこと。それは助かります。
英語の「Be」にあたる「Ser」の活用(↓)
ちなみに、ポルトガルでは「Conjuntivo」ですが、ブラジルでは「Subjectivo」と言うそうです。
今回は、接続法を使う5つの典型的なシチュエーションを現在形のみでまとめます。動詞の活用を覚えることも忘れずにね(自分に言い聞かせてます・・・)。
1. 願望・意志(desejo, vontade)
キーワード:
- desejar que〜(〜を望む)
- esperar que〜(〜を期待する)
- querer que〜(〜であってほしい)
- preferir que〜(〜の方が好ましい)
- oxalá〜(〜でありますように)
例文:
- Quero que me faças um favor.(私のためにやってほしいことがあります)
- Espero que os meus alunos fiquem fluentes em português.(私の生徒にはポルトガル語が流暢になってほしいです/なることを期待します)
- Oxalá Portugal ganhe o Euro 2020.(ポルトガルがユーロ杯で優勝しますように)
2. 不確実・疑問(incerteza, dúvida)
キーワード:
- Talvez〜(たぶん〜)
- Duvido que〜(〜を疑う)
- Não acho que〜(〜だとは思わない)
- Não me parece que〜(〜ようには見えない)
- Não acredito que〜(〜だとは信じられない)
例文:
- Talvez este vídeo ajude a clarificar o conjuntivo.(たぶん、このビデオは接続法を明確にするのに役立つだろう)
- Duvido que os políticos saibam bem o que estão a fazer.(政治家は何をすべきか分かっているか疑わしい)
- Não acho que seja boa ideia ander de mota sem capaceta.(ヘルメットをせずにバイクに乗るのはいいことだと思わない)
3. 気持ち・感情(Como nos sentimos)
キーワードは動画では触れられていません。
例文:
- Fico feliz que estejas bem.(あなたが元気でうれしい)
- Tenho medo que não seja verdade.(それが真実ではないのではと不安だ)
- Fico contente que gostes do filme.(映画を気に入ってくれてうれしい)
4. 一般論・助言(Frases impessoais)
キーワード:
- É importante que〜(〜は重要だ)
- É necessário que〜(〜は必要だ)
- É possível que〜(〜の可能性がある)
- É provável que〜(おそらく〜だろう)
- É preferível que〜 (〜が望ましい)
例文:
- É preciso que falemos sobre o assunto.(私たちは議題について話す必要がある)
- É provável que este mês faça bom tempo.(今月は良い天気になるだろう)
- É importante que vocês estudem português.(あなたたちがポルトガル語を勉強することは重要だ)
5. 譲歩・逆説(Frases concessivas)
キーワード:
- Embora〜(〜だけれど)
- Ainda que〜(〜だとしても)
- Mesmo que〜(〜でも)
- Apesar de que〜(〜でも)
例文:
- Embora a água esteja fria, vou dar um mergulho.(水は冷たいが、ひと泳ぎするつもりだ)
- Ainda que seja tarde, vou passear o meu cão.(もう遅いが犬を散歩に連れていこう)
- Mesmo que não concordemos um com o outro, gostamos de debater ideias.(お互い同意しなくとも、意見を交換するのは良いことだ)
*日本語訳はすべて私個人の解釈による意訳です。
その他、ポルトガル語の記事(↓)