【ポルトガル】移住者を歓迎!?リタイア生活にはいくら必要?
ボア・タルドゥ!
私たちがポルトガルの住民になってまだ1年も経っていませんが、個人レベルでも、国レベルでも、ポルトガルは移住者を歓迎してくれているように思います。もちろん、どう感じるかは人によって違いますが、外国人に対する毛嫌いや風当たりの強さはあまりないと言えます。
なぜ、そう感じるのか、また、ポルトガル主要エリアの生活費について書かれた記事について紹介したいと思います。
現在のアメリカと比べてしまう・・・
このブログ内でも度々言及していますが、私たち夫婦は長年のアメリカ生活を経て、ポルトガルへ移住しました。ここ20〜30年間の日本の変化を肌で感じることはできず、どうしても比較対象がアメリカになってしまいます。
ご存知の通り、アメリカは移民の国家であるにもかかわらず、特に現政権下では、一部の人種や特定の国にルーツを持つ人たちが肩身の狭い思いをすることがあります。差別的言動をとる人は相手にしなければいいですが、権力者が差別を容認するような、また自らそれを助長・体現するようなことはあってはならないし、国益の観点から見ても無知で愚かなだと言わざるを得ません。
その点、現ポルトガル政権は、移民やその子孫、外国人に対しても、平等に人権を尊重しているように思います。よくよく考えれば、現代の民主主義国家では当たり前のことなのかもしれません。もちろん、完璧ではないでしょうが、常に公正な立場を守ろうとしていることは汲み取れます。
「歓迎されている」と感じる理由
ポルトガルは経済危機からの脱却のため、積極的に外国資本を受けて入れてきました。また、高齢化・人口減少を食い止めるため、海外に流出した市民を呼び戻し、外国人がポルトガルに移住しやすい政策を取っています。
ある意味「頼られている感」があります。外国人でありながら、決して嫌な気はせず、むしろポルトガルに貢献したいという思いが強くなってきています。
例えば、どんな時に「歓迎されている」と感じるかと言えば、
- 「移住者のおかげで、○年ぶりに人口が増加しました」という記事を見た
- 「ポルトガルはあなたが引っ越してくるのを待っています」というポスターを見た
- コロナ禍で政府がすぐにポルトガルに滞在する全外国人に当面市民と同じ権利を与えると発表した
- 移住者に対し、税制面での優遇がある
- コロナ禍で、居住(滞在)許可(Autorização de Residência)の更新が簡略化された
などです。
*言及した記事やポスターは残念ながら記録しておらず、参照できないことをご了承ください。
ポルトガル語教育を推進
高齢化や人口減少、経済縮小など、ポルトガルが抱える課題は、日本にとっても今後向き合っていかなければならないことだと思います。
こちらの活動も将来を見据えてのことでしょうか(↓)
ポルトガルでは、移民がスムーズにポルトガル社会に馴染めるよう、政府機関が言語と職業訓練のプログラムを開発中だそうです(↓)
上記の記事によると、これまでの教育システムと何が違うかと言えば、100%の希望者が無理なく受講・学習できるように、「スケジュールとアクセスの改善」、さらに「就職サポート」に力を入れるようです。
リタイア生活には月いくら必要?
移住者には、祖国の情勢が不安定でやってくる人(ブラジル人など)と、物価の高い国からゆったりとした生活を求めてくる人(リタイヤ&早期リタイア組)、数か月から数年滞在するノマドワーカーの若年層などがいます。
下記の記事では、ポルトガルでのリタイア生活にはいくらかかるかをざっくり紹介しています。興味のある方はご参考までに(↓)
コロナ前に書かれた記事なので、現在は多少変化があるかもしれませんが、ポルトガルでの平均的な生活費は、イギリスの「-36%」、アメリカの「-40%」、賃貸料に関しては、イギリス・アメリカの半分くらいで済むそうです。
ポルトガル主要地域での月当たりの生活費(夫婦二人暮らしを想定)は以下の通り。内訳は、上から、「3LDKの賃料」、「光熱費」、「民間の健康保険」、「交通費(乗り放題パス)」、「食費」、「週1回の外食費」、「ジムの会員費」、「インターネット」、「その他雑費」です。
リスボン(Lisboa)
カシュカイシュ(Cascais)
アルガーヴ(Algarve)
ポルト(Porto)
アレンテージョ(Alentejo)
ポルトガル移住について(↓)