【リスボン】鉄道ストライキでタクシーのすごさを再認識しました
ボア・タルドゥ!
久しぶりにベレン(Belém)に行ってきました。エッグタルト発祥の店『Pasteis de Belém』前にも並んでる人たちがいて、少しずつ街に活気が戻ってきたようです。
約1か月前、2020年6月中旬のベレン(↓)
ベレンまではいつも、メトロで「カイシュ・ド・ソドレ(Cais do Sodré)」へ行き、トラムに乗り継ぎます。
この日は、なんとなく「そうだ、帰りはカイシュ・ド・ソドレまで電車にしよう!」と、いつもと違うことを試したくなりました。
そして、ベレン駅で待つこと10分、予定の時刻になっても電車が来ません。かなりの人が待っていました。さらに10分、もう10分・・・みんな涼しい顔で待っています。トラムに切り替えるタイミングを失い、気づけば1時間以上経過していました💦
これぞ、ポルトガル・マジック!首都のリスボンですら、誰も急がない・・・の?
ストライキでした・・・
周りの人も静かに待ってるし、こうなったら、最後の一人になるまで待ってやる・・・なんて変な好奇心が湧いてきました。
反対方向の電車に乗るはずだった友人は、ウーバーに切り替え帰って行きました。不安が増すも、まだ切り替えのタイミングが見つからず・・・。
そうこうしているうちに、友人から「ストライキしてるらしい」という情報が入り、だったら諦めようと、やっとベンチから重い腰を上げました。
周りで待っていた人たちに「ストライキなので、電車いつくるかわかりませんよ」と伝えるも、みなさん、のらりくらり・・・。それを横目に、私は、「よくよく考えればわかりそうなのに、1時間も待つなんて・・・私、何やってたんだろう」と、一気に疲れと脱力感に襲われ・・・。
ウェブサイトでも「ストライキのためダイヤ乱れます」と予告されてました💦(↓)
そこにタクシーがいたから・・・
重い身体を引きずりトラム乗り場の方へ歩くと、タクシー乗り場に数台のタクシーが停まっているのがが見えました。
タクシーも観光客減って困ってるだろうな・・・。
そういえば、リスボンに到着した日も、空港からエアビーまでタクシー乗ったな・・・。若い運転手さんが、「ウェルカム」と言ってくれ、丁寧にスーツケースを下ろしてくれたっけ。
最初の頃、重くて大きな物を買った時も、店の前にタクシーが並んでて、すぐ乗れて助かったことが・・・。住所を伝えると、大通りではないよくわからない道をガンガン進んで、「大丈夫〜?」と不安になりかけたら、もう着いてたし・・・。
最後に乗った時も、すごい疲れてもう歩きたくないってなったらタクシー乗り場がそこにあって、私が日本人だと知った運転手さんが「日本人はサッカー・スタジアムをきれいにして帰るから尊敬してる」って言ってくれたっけ・・・。
「そうだ、タクシーに乗ろう!」
ウーバー(Uber)vs. タクシー
夫は料金や道順がはっきり見えるウーバーを好みます。
ロサンゼルスでは、タクシーは流しておらず、料金もウーバーやリフト(Lyft)に比べてかなり高かったので、必要な時は、リフトを利用していました。
しかし、リスボンでは話が別。私はタクシーの方が好きです。
駅や観光地、ショッピングモールなどには、タクシー乗り場があり、すでに何台かそこでスタンバイしておりすぐ乗れるので、ウーバーのように呼んで待っての時間がいりません。
また、料金もそれほど高くないので、リスボン市内なら5〜7ユーロ程度で家へ帰れます。空港からも荷物代+チップを入れて20ユーロでした。
最大の難関は行き先を伝える時。それも今時は、地図や場所の名前などをスマホ画面で見せれば問題なし。支払いも自動決済してくれるウーバーよりは面倒だけど、ほとんどの場合、カードで払えます。
何より、荒いが早い!(・・・😅)
リスボンのタクシーは安全なの?
私個人の経験から、リスボンのタクシーはかなり安全だと思います。運転手はすべてライセンス登録されたプロだし、メーターを搭載しているので明朗会計です。
ただし、以下のことには気をつけましょう。
- タクシー乗り場にいるタクシーを利用する
- 流しの場合は、正規タクシー(黒い車体に緑の屋根)を利用する
- メーターがあるか、動いているか確認
- 声をかけてくるタクシーには乗らない
- 言い値で乗せようとするタクシーには乗らない
- 支払い方法を事前に確認
空港でも、駅でも、観光地でも、乗り場に並んでいるタクシーに乗って、トラブルになることはまずないと思います。
控えめで売り込みが苦手がポルトガル人は声をかけてくることはまずありません。万が一、声をかけられても、断ればしつこくはしません。しつこかったら、間違いなく怪しいので無視して立ち去りましょう!
メーターを使わず、交渉してくる人も見たことがありませんので、ほぼ心配ご無用。ただ、支払い時に困らないように、クレジットカードが使えるか、細かい現金があるかなどは、事前に確認した方がよいと思います。
バスレーンを走れるので早い!
ストライキで電車が来ないとわかり、半ばヤケで乗り込んだタクシー。カードで支払えることを確認、家の住所(通り名)を伝えると、「任せとけ👍」とばかりに発車。
信号待ちで思い出したように、「安全のため窓開けっ放しだけど、閉めたかったらここで調整してください」と、不慣れそうな英語でボタンの場所を教えてくれました。
道中、運転席・助手席と後部席の間に、透明な仕切りがある上、窓からの騒音があるなか、果敢にポルトガル語で話しかけてみました。「お元気ですか?」、「お客さん増えてきましたか?」とか・・・。
最初、全然わかってもらえず、「うるさいから、よく聞こえないや、ごめんよ〜」的な反応だったのですが、「私、ポルトガル語勉強してて、でも難しい・・・(Aprendo português mas é dificíl.)」と独り言のような弱音を吐くと、突然運転手さんが「おお、ポルトガル語だったのか!」とうれしそうに大きなリアクション。
そこからは、全編ポルトガル語に。年配の運転手さんだったし、頑張って英語話してくれてたんですね・・・。
夕方で渋滞してたけど、「タクシーはバスレーンを走れるから速いだろ〜〜〜」と、得意気。あっという間に家に送り届けてくれました。
気になる料金は?
リスボン・タクシーの基本料金は、3.50ユーロ。1キロ毎に0.47ユーロ、渋滞で動かなくても1分毎に0.25ユーロでメーターが回るそうです。
今回の乗車は、約10キロ、20分の乗車で、9.35ユーロでした。トラムとメトロを乗り継いだら、1時間はかかっていたでしょう。感動したのでチップは2ユーロ。
ウーバーでも、呼んで待って、普通のレーンで渋滞にハマって・・・こんなに早く帰れなかったと思います。あらためてタクシーのすごさを認識。これからは、時々タクシーを利用しようと思いました。
加えて、ウーバーはアメリカの大企業だし、できるだけポルトガルの人たちを応援したいから、そういう意味でもタクシー推しで行きます!
夫は「ウーバーに手数料を取られても、運転手個人のサポートにはなる!」と言っています。まあ、確かに、住宅街などタクシーがいない場所だったり、リスボン市外など長距離を走る場合など、ウーバーに軍配が上がるケースもあるでしょう。