【ポルトガル移住】デンタル・クリーニングへ行きました
ボア・タルドゥ!
ポルトガルに来て早1年。先日、デンタル・クリーニングへ行ってきました。
ポルトガルでは英語が通じやすいといえど、やはり、込み入った話は、ポルトガル語でコミュニケーションを取れるのがベターだと実感。でも、医療用語など、日本語でも英語でもおぼつかない内容をポルトガル語ではめっちゃ難しい・・・。
なので、この国のシステムを理解するのが先決だと思いました。
医療保険と歯科保険について
ポルトガル移住のため夫が取得したD7ビザは、申請の段階で医療保険に加入していることが条件だったので、移民エージェントに紹介された銀行が扱っている『Médis』にしました。
アメリカにいながらにして、Eメールで手続きしてくれる利便性を優先、さらに1年間の保険料も、アメリカの1か月分より安かったこともあり、他の保険会社については全く調べることなく決めてしまいました。
ちなみに40代の夫婦二人で、1年間の保険料は1500〜1600ユーロ程度。
私たちは、年間一人120ユーロ程度の歯科保険にも加入していたので、『Médis』のホームページで、デンタル・クリニックを検索し、Eメールで予約したい旨を伝え、電話で時間や料金について確認してからの来院です。
実際に行ったクリニックはこちら
保険会社直営であろう『Clinica Médis』の中から、家から歩いて20分程度のところを選びました。普段あまり行かないエリアですが、静かでナイスでした。
クリニックは、大手スーパーを併設する小さなショッピングセンターの中にあります。
月曜日の朝一番の予約で、到着するとすぐに私だとわかってくれました。承諾書にサインさせられ、ロビーで待つこと数分。すぐに、完全防備のスタッフがお迎えに来て、私の荷物をクリアボックス入れるよう指示、さらに靴にカバーをつけてから施術室に通されました。
そこには、案内人の他にもう一人の女性。歯科医なのかな・・・。アメリカでは、初診では必ず、「Hi, I am Dr. 〇〇」と自己紹介してくれるのですが、「ボン・ディーア」だけでカジュアルにスタート。
「英語の方がいいですか?」とは訊かれ、「はい、お願いします」と素直に応じました。
クリーニングの内容は・・・
まず、少量の液で30秒ほどうがいするように言われ、終わると椅子を倒し、すぐにウィーンっていう機械でガリガリされました。歯石を取ってると思われます。
次に、これまたウィーンっていう機械で「すりすりするやつ」。軽石みたいな感触です。
そして、水のジェットみたいなのでクリーニング。
椅子を元に戻し起き上がり、うがいをすると少し血が出てました。アメリカで最後にクリーニングしたのが2019年6月頃だったので、1年以上ぶり。そして、ラムネ状の何かも口から出てきました。何だったんだろう・・・?
最後に、歯形のついたマウスピースみたいなものを口に入れられ、待つこと数分。「30分間は、何も口に入れないで。うがいもダメ」と言われ、終了!
その間、正味20分ぐらいだったと思います。特に不快なこともなかったのですが、説明などが最小限だったことに少し不満を感じました。
気になるお会計は・・・?
65ユーロでした。内訳は以下の通り。
- destartarização do maxilar 15€x2:上顎と下顎の歯茎の上(およびすぐ下)からのプラークと歯石の除去
- aplicação tópica de fluoretos 15€:感度を下げたり、空洞を防ぐためのフッ化物塗布
- Remoção de pigmento dentário com jacto bicarbonato 20€:重炭酸塩ジェットによる歯の色素除去
予約確認の電話では40ユーロ程度と聞いていたので、「え”?」って思いましたが、あとで調べたり、クリニックに確認したり、いろんな人に話を聞いて、まあ妥当だろうと落ち着きました。
歯科保険って必要!?
実は、今回クリーニングをする前に、大家さんがすすめてくれた近所の歯医者へ予約を入れようと訪れていました。その際に、『Médis』の歯科保険を取り扱っていないことから、結局やめたんですが、参考までに保険なしの料金を訊ねると、クリーニングのみで40ユーロ程度だろうと言われました。
「ん?保険なしの方が安いってどういうこと?」しかも、そちらのクリニックの方が混んでて、受付の人もナイスでした。「だったら、歯科保険なんて必要ないんじゃない⁉️」という疑問が湧いてきて、4人のポルトガル人に意見を聞いてみました。
結果、3人は歯科保険なんて持ってない、必要ない、良いクリニックを見つければ大丈夫、なんなら紹介しようか、とのこと。残りの1人は、『Allianz』という会社の歯科保険(月7ユーロ)を持ってて、とても役に立ってる、と言っていました。
私たちが入っている歯科保険は月10ユーロなので、年間二人分で240ユーロ程度になります。今のところ二人とも歯は健康で、しばらく大きな問題は起きそうになく、クリーニングだけなら、歯科保険は必要ないんじゃないかと思い始めています。さらに、年間4度以上の治療を必要としない人には歯科保険はあまり意味がないとの記事もありました。
今後の課題・・・
やはり国が変わると、システムや慣習が違い、自分たちのスタンスが定まるまで時間がかかりそうです。
アメリカでもそうでしたが、たぶん1番重要なのは、信頼できる腕の良い自分に合った医者や歯医者を見つけること。そこを見極めてから、有効な保険を選ぶのが良いのではないかと思います。
そして、どの保険会社もそうですが、インターナショナル・インシュランスでない限り、英語環境が整っていない・・・。私たちの保険のウェブサイトは、重要な部分はポルトガル語オンリー、ヘルプラインもポルトガルの音声のみです。
翻訳機能を使えばいいじゃない、と思われるかもしれませんが、システムやコンセプトを理解していないと、英語や日本語に訳しても、結局意味不明・・・。
というわけで、ひとつひとつ自分の経験を積み重ねて、その都度、リサーチするなり、人に聞くなりしながら、最善の策をとるしかなさそうです。数年経てば、きっと慣れるでしょう。
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