アズレージョな毎日

ポルトガル・リスボンから、移住、観光、食、人、文化などについて発信します

【リスボン】早い時間帯にディナーとファドを楽しみたいなら〜Cafe Luso

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ボア・ノイトゥ!

先日、アメリカから友人家族が遊びに来てくれました。ポルトガルを案内する上で、絶対外せないのはファド。私たち夫婦も、4年前に体験したきりだったので、ファド・ディナーへ行くことにしました。

 

リスボンでファドを聴けるレストランやバーはたくさんあります。しかし、リサーチしてみると、ファド・ショーの開始時間が遅いものがほとんど。今回、3歳の子供同伴だったので、午後7時からディナーができ、8時からショーが始まる店を選びました。

 

 

バイロ・アルトの坂の上 

 

ファドの聴ける店は、アルファマやバイロ・アルト地区に集中しています。どちらも坂道が多いので、子供や年配の方がいる場合は、道のりを確認しておくことをおすすめします。

 

今回利用したレストランは、バイロ・アルトの坂の上。ロシオ広場付近から最短距離を選ぶと、長い階段をひたすら上る羽目に・・・。

 

友人(父)は、3歳の息子をだっこしながら、夫は地味に重いストローラーを持ちながらだったので、かなり大変そうでした。

 

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延々と続く階段・・・リスボン らしい光景ですが、子供や年配の方がいる場合は、店の立地条件も考慮した方が良いかもしれません

 

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とはいえ、こういう場所にほど、素敵なお店がたくさんあります

 

 

メニューはアラカルトのみ

 

ちょうど7時に到着。すでに何組かの客がいました。かなり広く、私たちのテーブルは、ステージから見て左手で、入り口やキッチンに近い側でした。

 

テーブルの片側からは、座っているギター奏者たちはあまりよく見えませんでしたが、歌い手さんは数歩前に立つので問題ありませんでした。

 

ディナーはセットメニューはなく、すべてアラカルト。前菜は10〜20ユーロ、メインは30ユーロ前後。

 

私たちはメインとワインのみをオーダーしました。

 

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2月、土曜日、午後7時過ぎ、店内の様子

 

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前菜などのメニュー

 

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メイン&デザート

 

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Esporão Reserva Tinto 2016, Alentejo(33€)

 

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以前飲んだことのあるワイナリーのものを選択。ワインにうるさい友人も喜んでくれました!

 

 

ポルトガル風ステーキって? 

 

6人中、私を含む3人がポルトガル風ステーキ(Bife à portuguesa)を注文。焼き加減を訊かれ、全員「ミディアムレア」にしました。

 

私以外の2人(男性)は、普段自らステーキを焼き、肉にはうるさい人たちです。ポルトガルはお肉自体が美味しいので、きっと気に入ってもらえるだろうと思っていました。

 

しかし、運ばれてきたものを見てがっかりした様子。彼らが想像していたステーキとまったく違っていたからです。私も頭の片隅にはありましたが、ポルトガルの典型的ステーキがどんなものかすっかり忘れていました。

 

アメリカでステーキといえば、牛肉の塊肉をグリルか鉄板で外側をこんがり焼いたもの。ポルトガルでは、メニューに「Bife(ステーキ)」とあっても、「Bife de porco(豚のステーキ)」など牛肉とは限らないので、注意が必要です。

 

調理法も私たちがイメージするステーキと違う!どうやらポルトガル風は、フライパンで火を通し、あまり焦げ目は付けないようです(↓)


Bifes à Portuguesa

 

 

美味しい”ステーキ”でした

 

メニューには特に記載はありませんでしたが、牛肉のテンダーロインでした。 

 

イメージしていたものとはまったく違ったものの、とても柔らかく、日の通し加減もほぼ完璧で、よく私としては大満足でした。

 

上にのせたハムに塩気がある分、クリーミーなバターソースは塩分控えめなのもちょうどよかったです。

 

ところが友人たちは、あまり好みではなかったよう・・・やはり岩塩などをがっつり利かせ、こんがり焼かれたステーキが食べたかったようです。幸い、アレンテージョのワインは大絶賛でした。

 

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手前:Bife à Portuguesa(31€)、奥:Arroz de Polvo(30€)

 

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脂身の少ない赤身(おそらくテンダーロイン)に、生ハム、マッシュルーム、ポテトチップスが添えてあります

 

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火の通し加減もちょうどよく、とても柔らかかったです

 

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Bacalhau Braseado(33€)夫のバカリャウはまあまあだったそうです

 

以前食べた「ポルトガル風ステーキ」よりずっと美味しかったです。値段が倍以上なので当然かもしれません・・・(↓)

www.myeverydayportugal.com

 

 

肝心のファドは・・・

 

7時半から8時にかけて、団体客がやってきて7〜8割りのテーブルが埋まりました。

 

ポルトガルはサービスがゆっくり。この店も例外ではなく、私たちのテーブルに料理が運ばれてきたのは、7時45分くらいでした。

 

8時15分過ぎ、ちょうど私たちが食事を終えた頃、店内の照明が暗くなり、ギタリストなど楽器奏者3名とファド歌手(女性)がステージに上がりました。

 

3曲熱唱。普段ファドを聴いている夫が知っている曲ばかりでした。続いて、男性歌手がステージに立ち、3曲歌いました。生で聞くファドはやはり心が震えます。友人たちも拍手喝采して喜んでくれました。

 

2人が歌い終わったところで、証明が明るくなり、ショーは休憩。その間、食事が運ばれたり、オーダーをとったり。ショーが始まる前にテーブルについた人たちは、ショーの間、待たされていました。

 

子供同伴の私たちは、予約時間を7時にしておいて正解でした。友人たちが、もう少しファドを聴きたいと言うので、もう1人のステージを観て、9時15分過ぎに店を出ました。

 

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私たちの席から見て右側がステージです

 

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暗くてわかりづらいですが、男性歌手と奏者3人

 

 

総合評価は・・・

 

食事だけだと少し値段が高く感じますが、レストラン自体に高級感があり、ファドを含めて考えると、個人的には十分満足できました。

 

さっさと食事を済ませたい方はやはり早めの時間に予約するのが得策でしょう。ファドが始まると、ただでさえ遅いサービスがさらにスローダウンします。

 

店によっては、ショー代が別だったり、最低50ユーロ食事をすることなどの制限があったりします。

 

4年ぶり、移住後初めてのファドだったので、これから良い店を開拓していきたいと思います。

 

Cafe Luso

総合評価:☆☆☆☆

サービス:英語OK

雰囲気:トラディショナル

価格:€€-€€€(一人30〜50ユーロ程度)

 

*総合評価について

☆☆☆☆☆:自信を持っておすすめ

☆☆☆☆:おすすめ

☆☆☆:まあまあ

☆☆:微妙

☆:自己責任でお願いします

 

詳しい情報はこちら(↓)