アズレージョな毎日

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【シントラ】宮殿はもちろん!見どころがたくさん〜Welcome Lisbon Tour

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ボン・ディーア!

 

もうすぐ海外旅行ができる日がくると信じて、今日は、ポルトガルにお越しの際はぜひ足を運んでいただきたい「シントラ(Sintra)」を紹介します。

 

「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、「鴨ごはん」を食べては祖母の手料理を思い出し、「シントラ」を訪れては幼少期過ごした田舎を懐かしむ・・・私にはやはり海より山がしっくりくるようです。

 

 

おとぎ話に出てきそうな宮殿 

 

シントラと聞くと、宮殿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。少なくても私はそうです。

 

冒頭の写真は、19世紀、女王マリア2世の王配フェルナンド2世が建てた「ペーナ宮殿(Palácio Nacional da Pena)」。子供がブロック遊びで好きな色を好きなように並べたかのようなかわいらしい宮殿です。

 

他にも、15〜19世紀ポルトガル王家が住んでいた「シントラ宮殿(Palácio Nacional de Sintra)」や、ミステリアスな雰囲気の「レガレイラ宮殿(Palácop da Regaleira)」など、シントラは世界遺産の宝庫であります。

 

そして、ユーラシア大陸最西端の「ロカ岬(Cabo da Roca)も人気の観光スポットですね。

 

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おとぎ話に出てきそうなレガレイラ宮殿。庭園も見応えあります

 

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ポルトガルの詩人カモインスの「ここに地終わり海始まる(Onde a terra se acaba e o mar começa)」のロカ岬。写真はパンデミック前のものなので、観光客がたくさんいます・・・

 

 

情熱あるガイドさんに再会!

 

シントラには過去二度訪れました。どちらもガイド付きツアーに参加。一度目は、2016年初めてのポルトガル旅行でリスボン発の団体ツアーに参加。参加者数の関係で私たち2人にガイドさん1人というプライベートツアー状態になりました。

 

二度目は、2020年2月、アメリカから友人たちが遊びにきてくれた時。大人6人+子供1人の大所帯にもかかわらず、ノープランでシントラ駅に降り立った際、出会ったのがヌーノ(Nuno)でした。人懐っこい笑顔とピカピカのメルセデス・バンに「これで今日1日どうにかなる」と安堵したものです。

 

ペーナ宮殿、レガレイラ宮殿、ロカ岬などを一通り案内してもらいました。子供が歩いている間はベビーカーを持ってくれたり、集合写真に最適なスポットで車を止めてくれたり、空いているチケット売り場を知っていたり、友人たちも「彼は自分の仕事に情熱があるね」と感心していました。

 

以来、機会があったら、ヌーノにガイドをお願いしようと決めていました。その矢先のパンデミック・・・。ポルトガル旅行を計画していた友人たちはすべてキャンセル。観光業への打撃は計り知れないと心配していました。

 

そして、今回、ヌーノに再会することができました。

 

 

絶品りんごタルトのカフェ

 

2021年1月、2月の嵐を乗り越え、規制緩和がかなり進んだ5月、ヌーノに連絡すると「ツアーの予約が入るとしたら正午以降だから、午前中なら会えるよ」と言ってくれ、友人とシントラを訪れました。

 

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シントラ駅で、私のフルネームを書いたサインを掲げて待っててくれました(涙)

 

とりあえず、まずは話をと近くのカフェへ。このカフェが素敵でした。「絶品のりんごタルトがあるんだ」と注文してくれたけど、話したいこと、聞きたいことがありすぎて、「元気でよかった〜」と興奮しすぎて、あまり味を覚えていません・・・。今度あらためて食べに行こうと思います。

 

これ以降はすべて友人が撮ってくれた写真です(↓)

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りんご盛り盛りのタルト!

 

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インテリアも素敵、さらに奥には歴史を感じる博物館的な部屋があります

 

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シントラ駅から歩いてすぐの『Café Saudade



絶景の海岸線へ

 

少しずつヨーロッパからの観光客が戻ってきてるとのこと。ヌーノは、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語などを話すと誇らしげながらも「さすがに日本語は難しくて無理だよ!」とこちらを持ち上げてくれることも忘れません。

 

この日は、ツアーの予約がなかったこともあり、持ち前のサービス精神から「ツアーで行かなかったところを案内するよ」と、少し離れた「Azenhas do Mar」へ連れて行ってくれました。

 

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ロカ岬もいいけど「Azenhas do Mar」も素敵

 

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「ギリシャみたいだろ〜」とヌーノ

 

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絵になる絶景でした

 

 

奇跡のぶどうから作ったワイン

 

彼がさすがだなと思うのは、こちらがさりげなくこぼした言葉を気にかけてくれるところ。これはポルトガル人全般的にそうかもしれません。

 

車で移動中の会話の流れで「ポルトガルワイン美味しいよね、大好き!」と言うと、「シントラにもすごいワイナリーがあるんだ」となり、協同組合としてはポルトガルで一番古い『Adega Regional de Colares』へ案内してくれました。

 

本来は予約申し込みが必要だったところを「日本語のブログでシントラを紹介するから」(え、そうなの!?)と交渉してくれ、ワインメーカーのフランシスコさんから直接話を聞き、テースティングもさせていただきました。

 

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敷地内へ入るとワイナリーらしい素敵な雰囲気

 

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ひんやりとしたセラーには大樽がずらり

 

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奇跡的にリスボン大地震の被害をまぬがれた苗を植え替えたという貴重な品種「Malvasia」から造ったワインをテースティング。ユニークな酸味とミネラルが海を連想させるエレガントな一品

 

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お土産にも最適。ツアー・テースティングはウェブサイトで事前予約できます

 

 

最後はランチを楽しみました

 

ツアーの予約が入っていない時は、シントラ駅周辺で観光客に声をかけるのが日課だそう。この日も、正午までには駅に戻って営業すると言っていたヌーノ。しかし、ボスの許可も降りたらしく「今日は仕事はやめ!君たちとランチすることにするよ」と、馴染みの店『Toca de Júlio』へ。

 

実はここ、私は2回目。前回のツアーでも案内してもらいました。自力で訪れるのは難しい高台にあります。ポルトガル料理全般を楽しめますが、ステーキが美味しかったので、今回もオリジナルソースのかかったお肉にしました。

 

こちらも店内は博物館のような雰囲気。ご主人が空手と写真の名手で、店内には幻想的なシントラの写真と空手イベントのポスターがあります。

 

店のみなさんが気さくに話してくれて楽しかった〜。ヌーノも「この1年で貯金がすっからかんさ〜」と笑っていたけど、最近は忙しくなってきているようだし、元気そうで安心しました。

 

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以前は駐車場だった場所が広いテラス席になっていました。赤いパラソルの下だったので残念ながら、食べものがあまり美味しそうに写っておらず・・・

 

 

新たなシントラ発見におすすめ

 

通常の旅では、自力で周遊することがほとんどですが、シントラは名所が多いこと、それらが広範囲に散らばっていること、起伏が激しいことなどから、1日で効率良く回るにはプロの力を借りることをおすすめします。

 

ガイドのライセンスは、運転手として移動手段を提供のみ(ガイド業務はできない)、ガイド業務のみ(ウォーキングツアーやトゥクトゥクでのツアーを提供)、運転とガイドの両方が可能と、3種類あります。ヌーノは、3つ目のどちらも提供できるガイドなので、いろんな要望に応えてくれます。

 

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ゆったりと清潔なメルセデスでのツアーは快適

 

「英語でのツアーになっちゃうけど、要望があれば日本語の通訳もつけられるしね」とニヤリ・・・え、私ですか?もちろん、都合がつけばお手伝いいたします!

 

初めての方はもちろん、何度か訪れたことがある方も、プライベートツアーをご所望なら、こちらへお問い合わせください(↓)

www.welcomelisbontours.com