アズレージョな毎日

ポルトガル・リスボンから、移住、観光、食、人、文化などについて発信します

【リスボン】すべてに愛を感じるタベルナ〜A Taberna da Rua das Flores

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ボア・タルドゥ!

パンデミック前から再訪したいレストランがありました。

 

以前、1人でこっそりランチへ行った店です。その時の味が忘れられずにいました(↓)

www.myeverydayportugal.com

 

アメリカから友人が遊びに来てくれた2月、ここに連れて行こうと計画するも予約を取らない小さな店なのでテーブルを確保することが難しく諦めました。今は、混雑を避けるため、予約を取ることもあるようです。

 

 

コロナ・フレンドリーではないけれど・・・ 

 

パンデミック後、テラス席を新設したり、増やしたりする店が多い中、この店はどうしてるのかな・・・と疑問でした。というのも、「Taberna(居酒屋、小料理屋的なイメージ)」というだけあって、店内は結構狭く、坂道に面しているためテラス席を造るのも容易でないと想像していました。

 

一時期、公園にあるキオスクでペティシュコシュなどの軽食を提供していましたが、現在は通常通りに営業しているようなので思い切って行ってみました。

 

正午オープンで、12時15分くらいに到着。入り口をテーブルで塞ぎ、「ここでお待ちください(Aguarde por favor)」との看板を立てています。準備中なのかなと不安がよぎるも、すぐに店員さんが出てきて、手を消毒後、テーブルに着きました。

 

以前よりテーブルの数を減らし、通路を広くしていました。手前の部屋は4人用のテーブル2つと、2人用が3つ。奥にも4〜6人用の大きなテーブルがありますが、今日は使っていないようでした。

 

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小さなドアに小さな看板。消防署が近いので道に停まっている赤い車両が目印です

 

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人の流れをコントロールするため、入り口を塞いでいます。テイクアウトの人も外で待つので安心

 

 

ポルトガル語での会話に感謝!

 

1度目に1人で訪れた時は、ほぼ英語のみでした。今回は、入店の際に夫がポルトガル語で「2人用のテーブルをお願いします(Queria uma mesa para duas pessoas)」と言い、念のため「英語の方がいいですか」と訊いてくれたのですが、「ポルトガル語でお願いします(Praticamos português)」と答えました(頑張ってる、私たち!!!)。

 

この店は、黒板に書いたその日のメニューを説明してくれるのですが、容赦ないポルトガル語の嵐。必死に勉強してるのを察してくれたのでしょう。それが逆にうれしかった。黒板も手書きなので読みづらく、途中、気が遠くなりそうでしたが、不明な点は頑張ってポルトガル語で質問しました。

 

夫は「あと1年くらいしたら、俺ら結構いい線いくんじゃん。でも、今現在、会話が弾まないのが悔しい」と言っておりました。継続は力なりです・・・。

 

その後、他のお客さんへの英語の説明に耳をすまして、こっそり答え合わせをしてました😅

 

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前菜(Entradas)5品+メイン(Pratos)5品のシンプルなメニュー構成。壁のワインリストも手書き・・・読みづらく、さらにハードルが上がります

 

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古い感じがお洒落

 

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パンも販売しているみたいです・・・

 

扱っているのはこちらのパン(↓)

Pães | Gleba Nossa

ずっと前にサンフランシスコから移住した人におすすめされたパン屋さんでした!ここのパンを出しているレストランや売っているグロッサリーがリスボン地区にはたくさんあるようです。

 

 

まずは、前菜とビール&ワインから・・・

 

お腹が空いていたし、普通に食事をしようと思っていたのですが、メニューを説明してもらったら、前菜が美味しそう・・・。できることなら全部試したかったですが、特に気になった2品と飲み物をまずは注文。店員さんも「メインは後ね!」と当然のようにわかってくれ・・・「とりあえず」の居酒屋スタイル、最高です。

 

普段はほとんど頼まない、パン、バター、オリーブもいただきました。どれもクオリティーが高い!

 

1品目のトマトとモッツァレラのサラダは、素材そのままを味わえ、たまに新鮮なバジルがガツンときます。2品目、熱々の焼きホタテはただただ美味しかったです。ホタテ汁もパンですくって残さずいただきました。

 

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Couvert(パン、ガーリックバター、オリーブ)4€、Cerveja 3€、Vinho Branco 3€

 

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オリーブはオレンジやレモンとマリネしてあります。パンは、小麦、ライ麦、コーンブレッドの3種類でどれも美味しかった〜

 

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Vieirinhas na Brasa(焼きホタテ)10€、Tomate & Mozarela 6€

 

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トマトが甘くていくらでも食べられちゃう。ここぞとばかりにリコピン摂取です。極小で真っ赤なトマトがかわいすぎる・・・トマトにも個性があるんだなぁ

 

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焼きホタテは、夫も思わず「うまい・・・」と唸ってました。「10個くらい食べたい」って。上に乗ってるシーアスパラがいい仕事してる・・・

 

 

イワシと豚肉料理を追加・・・

 

白ワインと美味しい前菜やパンだけでもかなり満たされましたが、もっと食べたいと欲が抑えられず、イワシの前菜とメインの豚肉料理を追加しました。

 

イワシが大正解!私、シンプルに焼いたイワシはあまり好きではないのですが、カリッと焼いたパンにイワシの身とパプリカ、クレソン、オニオンなどがの乗っているブルスケッタ・スタイル。これが白ワインに合います・・・。

 

そして、豚肉も程よくハーブ(タイム)がきいていて洗練された味。お肉が柔らかく、付け合わせのサラダにもこだわりを感じます。

 

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Tiborna de Sardinha 4.50€

 

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Lombinho de Porco à Tomilho 10€

 

 

デザートいくしかないでしょう!

 

普段、「美味しい」とあまり口にしない夫も「全部うまい・・・」と感心している様子。しめしめです。こうなったらデザート(Sobremesa)もいくしかないでしょう。

 

壁のデザートメニューには4品あり、そこから1番謎の「Mousse de Azeiteira」なるものにしました。いつもの「Cafe Cheio(多めの水で淹れたエスプレッソ)」も一緒に。

 

私が写真や動画を撮っている間に、何も言わずムースを食べ進める夫。かなり食べてから「うまい・・・」ですって。これ、濃厚チョコムースにオリーブオイルと塩を合わせたもので、いいとこほとんど食べられてしまいました・・・😭

 

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デザートについてもポルトガル語で説明してくれました〜

 

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Mousse de Azeiteira 5€

 

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黙々と食べているのは美味しい証拠です

 

 

暫定1位です!

 

本当に全部美味しかった・・・。今のところリスボンで1番好きなレストランです。値段もお手頃、客に寄り添うサービスも良い、そして何より出てくる料理すべてに愛を感じます。

 

ワインもリスボン周辺で作られたものだけを扱っており、きっと美味しいのを揃えているんだろうな・・・と想像します。

 

しいて悪い点をあげると「店が狭くてすぐに入れないかもしれない」、「支払いは現金のみ」、「ヴィーニョ・ヴェルデは置いてない」くらいでしょうか・・・。

 

でも、そんなことはどうでもいいくらい、折を見て何度でも足を運びたい店です。

 

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5〜6組しか入れない小さな店。今日も1時過ぎには満席になり、私たちが帰る頃には外で5〜6人が待っていました

 

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お値段以上の満足度です。ただし、カードでの支払いは不可。現金のみ!しかも、レシートまで手書き!!!

 

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ワインはリスボン地区のものしか扱っておらず、人気のヴィーニョ・ヴェルデはありません

 

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リスボン産のこだわりがあるのか、ビールもおそらく地ビールのみ

 

 

A Taberna da Rua das Flores

総合評価 :☆☆☆☆☆

サービス:英語OK、フレンドリー

雰囲気:カジュアル

価格:€€-€€€(一人20〜30ユーロ程度)

 

*総合評価について

☆☆☆☆☆:自信を持っておすすめ

☆☆☆☆:おすすめ

☆☆☆:まあまあ

☆☆:微妙

☆:自己責任でお願いします

 

詳しい情報はこちら(↓)

 

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Praça Luís de Camõesからすぐ