【リスボン】急斜面を登るならケーブルカーで〜Ascensor da Bica
ボア・タルドゥ!
ここ2週間、ポルトガルでの新型コロナウイルス新規感染者数が毎日200〜400人台と高水準で推移していました。1000人規模でのパーティーがあったとのニュースが流れたり、大統領自ら街の若者たちに話しながらマスクを手渡したりしていましたが、今日ついに一部の規制が元に戻ると発表されました。
リスボン首都圏で、10人以上の集会の禁止や夜8時以降の外出制限を図るものなどです。
毎日、お天気も良く、浮かれる気持ちはよくわかりますが、ここらで気を引き締めなおして3密は避けないと・・・ですね。
急勾配が多いリスボンならでは
リスボンといえば、丘の街として有名。そして、丘があれば、当然、坂道あり。それはもう、想像を絶する過酷さです。
ゆえに、あちらこちらにエレベーターがあります。Googleマップの経路案内でも、突然、ビルの中に入るよう指示されることが!間違いではありません。そこからエレベーターに乗って、数階上まで行き、反対側の出口からビルを出れば、坂の上へ近道できるというわけです。
観光地として有名な『サンタ・ジュスタのリフト(Elevador de Santa Justa)』も、低地のバイシャ地区(Baixa)と丘の上のカルモ広場(Largo do Carmo)との行き来を楽にするために造られました。
他にも、勾配を登るケーブルカー型のものもあります。私の知る限りでは、『ビカ線(Ascensor da Bica)』、『グロリア線(Ascensor da Glória)』、『ラヴラ線(Ascensordo Lavra)』の3つ。
今回『ビカ線』に乗ってみました。
*Elevadorと呼ばれることもあります。
黄色の駅舎がかわいい
他の二つの線にはないのですが、ビカ線には『Time Out Market』があるリベイラ市場のほど近くに駅舎があります。看板が出ていますが、知らないと、通り過ぎてしまうくらい街並みに馴染んでいます。
中に入ると、プラットフォームがひとつだけ。メトロカード(Viva Viagem)を専用機械にスキャンするか、料金を支払ってケーブルカーに乗り込みます。
見た目は、トラムに似ていますが、車内は格段に狭く、3つに仕切られていて、座席は3列9人程度しか座れません。ソーシャル・ディスタンシングが必要な現在は、その半数程度でしょうか。
私たちが乗車した時は、乗客は他に二人だけでした。
出発するとあっという間
約15分毎に運行しているはずです。電車も地下鉄もトラムもバスも、日本ほど正確なスケジュールでは走っておらず、遅延・変更はよくあります。
しばらくすると、運転手さんがドアを閉め、出発。
ビカ線が走る斜面はほぼまっすぐで、2分ほどで坂の上に到着します。リベイラ市場で大量の食材を買い込んだ人が利用していたのかな・・・と昔のことを想像したりして。現在は、観光目的で乗る人がほとんどでしょう。
ちなみに、ビカ線は上と下に1台ずついて、その2台が同時に動く仕組みだそう。途中すれ違う箇所は往路・復路の線路に分かれています。
ビカ線の動画はこちら(↓)
【リスボン】急斜面を登るケーブルカー〜Elevador da Bica
リスボンらしい景色です
青い空に、黄色の車体が映えます。ビルの隙間にテージョ川も覗いて、3つの路線でここが一番人気という理由が分かった気がします。
以前は、観光客の行列で、30〜40分待ちということもあったそう・・・。
ケーブルがごちゃごちゃ張り巡らされているのもリスボンらしいですね。
ちなみに『グロリア線』はこちら(↓)
カフェ・ア・ブラジレイラへ続く通り
ビカ線が到着するロレト通り(Rua do Loreto)を右へ進むと、エッグタルトが人気の『マンテイガリア(Manteigaria)』まですぐ。
その先には、詩人・ルイス・デ・カモンイスの銅像が建つ広場に出ます。そのまま進むと、リスボンで初めてのカフェとも言われる『ア・ブラジレイラ(A Brasileira)』があります。
週末だからか、思ったより人が多かったです。シアード地区には、トゥクトゥクが並び、買い物を楽しむ人たちの姿も・・・。
私たちも、無印で念願のスリッパを購入しました。
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