【ポルトガル語】名前はどう発音するの?
ボン・ディーア!
西洋的な名前は、言葉が違えば、発音も変化して面白いなと思います。
例えが古いですが、2005年までローマ教皇だった「ヨハネ・パウロ2世」。英語だと「ジョン・ポール・セカンド」と呼ばれてて、驚いたのを覚えています。
綴りが同じでも発音が違ったりする
フランスのホームステイ先で会ったアメリカ人の「Catherine(キャサリン)」。ママは当然のように「カトリーヌ」と呼んでいました。
「Jesus(ジーザス)」も、中南米ではポピュラーな名前でスペイン語では「へスース」って発音するから、知らないと同じ綴りだとは夢にも思わないです・・・。
語学学校が一緒だったブラジル人の「Ricardo(ヒカルド)」のことも、みんな英語風に「リック」とか、強引な先生は「リチャード」と呼んでいました。ブラジル人はみんな「ヒック」と呼んでいたのに・・・。厳密に言えば、カタカナ表記も正しい発音ではないのですが・・・。
ポルトガル語を学ぶようになって、また、最近、自分の名前を間違われて(勝手に変えらて?)、実は失礼なことしてたのかも・・・とやっと気づいた次第です。
ポルトガルでポピュラーな男性の名は・・・
あくまでも、有名人やこれまで関わった人たちなど、私が知っている狭い範囲での調査結果です。
1位は、なんと言っても、「João(ジョアオ)」。英語の「Jonh(ジョン)」、スペイン語の「Juan(フアン)」にあたります。
2位は、「António(アントニオ)」。英語でも、ポルトガル語でも、日本語でも、発音が似通っているので、実はとっても使い勝手の良い名前なのではと思います。
3位は、「Carlos(カルロシュ)」。これは、カルロス・トシキ&オメガトライブでお馴染みですね(40代以上限定)。ポルトガルのポルトガル語では、「S」は「シュ」と発音するのでご注意。
その他、よく見る名前だけど、ポルトガルに来るまで知らなかったのが、「Nuno(ヌノ)」や「Rui(フイ)」。なんか、ちょっとかわいらしいですよね〜。
一方、女性の名前は・・・
女性の名前は、アメリカ人の名前と共通するものが多い・・・。
「Ana(アナ)」、「Maria(マリア)」、「Patricia(パトリシア)」、「Sandra(サンドラ)」、「Sara(サラ)」など。
個人的な印象ですが、バリエーションも多く、男性の名前に比べて、極端に多い名前が少ない気がします。
ポルトガル語では「”あの”太郎」と表現する!?
皆さんご存知のように、英語には冠詞があります。特定のものを表す定冠詞は「the」、不定冠詞「a」または「an」。
ポルトガル語の場合、定冠詞、不定冠詞ともに、男性単数、女性単数、男性複数、女性複数と4種類ずつあります。これは、フランス語やスペイン語など、他のラテン系言語にも似ています。
それはいいとして、定冠詞の男性形は「o(ゥ)」、女性形は「a(ァ)」なのですが、人の名前にも、ポルトガル語では定冠詞を用いるのです!
例えば、「O João está em casa.(ジョアオは家にいるよ)」とか、「A Ana é medica.(アナは医者です)」になります。つまり、英語だったら、「The John is home.」、「The Ana is a doctor.」と名前の頭に「The」をつける感じ。「The Simpsons(シンプソンズ家)」と、ファミリーネームなら違和感ないのですが、ファーストネームだと変な感じです。
先日、久しぶりに馴染みのレストランへ行った時、「Carlos ainda trabalha aqui?(カルロシュはまだここで働いてるの?)」と訊いたら、「O Carlos?Sim, sim.(”あの”カルロシュかい?働いてるよ)」と答えてました。教材に書いてるだけじゃなくて、本当にそう言うんだ・・・とちょっと感動してしまいました。
これって、他のラテン系言語にもないポルトガル語特有のルールだと思うのですが、どうなんでしょう?
ポルトガル語って、やっぱり面白いです・・・。
ポルトガル語の名前の発音はこちら(↓)
How to pronounce Portuguese names
ポルトガル語についての記事は(↓)