【ポルトガル】ちっちゃいことは気にしない!?🇵🇹🇵🇹🇵🇹
ボン・ディーア!
日本語を勉強しているポルトガル人の友人は時々「ポルトガルは、本当にゆるいです・・・」と口にします。その表情は、皮肉めいてもいますが、かなり誇らしげ。そして、私は「ゆるい」という言葉選びに、いつもほくそ笑んでしまいます・・・。
日本やアメリカでの生活を経験した私にとっては、「ポルトガルのゆるさ」は癒しそのもので、幸せに生きるための教えでもあります。「ちっちゃいことに目くじら立てずに気楽にいこうぜぃ」って・・・ね。
コロナ禍ゆえ、私自身、人生で大事なことはそれほど多くないと気づくことができました。そして、穏やかな気持ちで毎日を過ごせているのは、ポルトガルのゆるくおおらかな文化のおかげだと感謝しています。
そこで、今日は、私が感じている「ちっちゃいことは気にしないポルトガルあるある」を紹介します。
雨が降っても洗濯物を取り込まない
洗濯物に関しては「一人暮らしの女性は男性ものを一緒に干した方がいい」とか、「下着は見えるところに干さない」とか、日本らしいマナーや習慣がありますよね。
以前住んでいたカリフォルニアのコミュニティーでは、街の景観を保つため、公道から見える場所に洗濯物を干してはいけないというルールがありました。アメリカでは、乾燥機がかなり普及しているので、屋外に洗濯物を干す必要がほとんどありません。
一方、ポルトガルでは、乾燥機を使う家庭は多くないと思います。リスボンでも、アパートの窓から吊るされた洗濯物がポルトガルらしい風景のひとつになっています。
リスボンに来たばかりの頃驚いたのは、公道から簡単に手が届く場所にも洗濯物を干していること。盗まれたり、いたずらされないか心配になりました。
そして、雨が降っても洗濯物を取り込まない家が多い!ポルトガル語の先生に訊くと、「忙しくて雨に気づいてないんじゃないかしら。いつかは乾くだろうし・・・」って、変な質問するわね、くらいの反応でした。
注文した品を伝票につけない
もちろん、すべての飲食店ではないと思いますが、私たちがよく行くスナックバーや定食屋さんは、注文をとった際に伝票をつけません。会計時に、客が自己申告で料金を払うか、店員が「あれとこれと・・・」と思い出しながらレジを打ち、合計金額を出してくれます。
飲み物をおかわりしたり、追加したりして、注文の品が多くなると、請求漏れが発生することがしばしば。その場で気がつくと、指摘するのですが、大抵は家に帰ってからレシートを見て発覚します。私だけに限らず、ポルトガルに住む(住んでいた)方、数人から同じような話を聞くので「あるある」なのでしょう。
とある方は、「過少請求はあっても、過剰請求がないのがポルトガルのスゴさ」とおっしゃっていました。お人好しのどんぶり勘定にもほどがあるでしょう・・・って逆に心配。だったら、注文を受けた際にちゃんと伝票をつければいいのにって思います。
ポルトガル人に言わせると、「常連客には飲み物1杯サービスすることもあるよ」って。「だとしても、あえて”こちら店からサービスです”なんて言わないだろうけど」とのこと。うーん、なるほど・・・そうなると指摘するのは野暮かもしれない、と考えをあらため、その分チップを残すことで折り合いをつけることにしました。
犬をつながない(リーシュをつけない)
実は、私、犬が苦手なんです。慣れ親しんだ友達や家族の犬なら大丈夫なのですが、幼少期の体験から一般的に犬が怖い・・・。
でも、ポルトガルに来てから、街で見かけるワンちゃんたちがかわいくって・・・。いつか犬を飼ってもいいかも・・・くらい心境の変化があります。すれ違っても、唸ったり、吠えたり、まとわりついてきたりしないし、なんならこちらにまったく興味がない様子でさーっと通り過ぎます。みんな毛並みが良くって、マイペースで、幸せそう・・・。
そして何よりアメリカとのカルチャーギャップを感じるのが、犬をつながない飼い主がいること。おそらく法律で義務化されていないからだとは思いますが、小売店やカフェの軒先にワンちゃんがつながれていない状態で寝そべっていたりするのです。
また、店の前や道端で飼い主をじっと待っていたり、単独で散歩しているワンちゃんもいます。あまりに大人しくかわいいので悪い輩に連れ去られないか心配でなりません。
ワンちゃんの落とし物は大きな問題ですが、最近は、拾っている飼い主をたびたび見かけるようになりました。
歩道の真ん中はもちろん、車道でう○こをしているワンちゃんがいたりして、自由すぎると慄きつつも、ある意味、犬がそれほどリラックスできるってことは、平和を象徴してるとも言え、微笑ましくもあります。
その他、ポルトガル生活について(↓)