【ポルトガル】新制限開始3日間で人の移動が30%減、さらなる規制を追加
ボン・ディーア!
ポルトガルが大変です。国として100万人あたりの感染者数が世界一とかいう記事を見かけるようになりました。テレビでも、リスボンの総合病院前に、救急車が列を成していたり、病院の廊下に患者が溢れていたり、パンデミック当初のイタリアを彷彿する映像が流れています。
私には、リスボンの人々はみな感染防止対策をしながら淡々と生活しているように見えます。マスクをして、社会的距離をとり、手洗いや消毒をするだけでは不十分なのでしょうか。ここまできたら徹底的にロックダウンするしかないのでしょうか。
姿を見せない敵は本当に厄介です。第一波の被害を最小限に抑えた過信、経済的打撃を取り戻したいという思い、ウイルスに対する恐怖への慣れなど、コロナ禍での心境に多大な変化があったゆえの現状だと思います(私も例に漏れず・・・)。
ここまでの状況になってしまった以上、一番大変なのは医療従事者や生活の基盤を守るエッセンシャルワーカーのみなさん。そう考えると、家にいることが彼らのためにできる最大限のことなのだと思います。
新制限突入後の3日間
数日前、1月15日(金)から始まった新制限について書きました(↓)
月曜日である昨晩、コシュタ首相が会見を行い、追加の規制を発表しました。
ちなみに人の移動は新制限前の週末に比べて30%減だったそうです。私が散歩や買い物で出掛けた時の街の様子から見ても、そのくらいだろうと思いました。今後、人の往来をどの程度削減したいのかの言及はなかったようですが、追加の禁止事項は以下になります。
新たな禁止事項
- 週末、自治体をまたいでの移動を禁止
- 平日は20時以降、週末は13時以降の営業禁止(食品販売店は週末17時まで営業可)
- 食品以外の店頭での販売・商品受け渡しを禁止(衣料品など)
- 店頭での飲料販売を禁止(コーヒーなど)
- 店頭での飲食禁止
- ショッピングセンター、モールの飲食店は営業禁止(テイクアウトも不可)
- 人の移動を促進するような販売・割引などの禁止
- 公園・広場などにとどまることは禁止(通り抜けは可)
- 人が集中しやすいレクリエーションセンターやテニスコートなどは閉鎖
- 高等教育機関、コミュニティーセンターなどは閉鎖→1月22日から、すべての学校が閉鎖へ
- 従業員250人以上の企業には、出勤不可欠な従業員を特定義務を課す
- 1月23日より、イギリスへの(からの)フライトを停止
最大の感染リスクである密を避けるための対策なので理解できます。
来週に大統領選を控えているポルトガル。投票のための移動はもちろんこの禁止事項に該当しませんが、今回は過半数が投票できない可能性があるそうで、結果に影響があるのではと心配です。
参照記事(↓)
www.safecommunitiesportugal.com