アズレージョな毎日

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【ポルトガル語】愛していると言ってくれ〜英語を直訳してはいけない

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ボン・ディーア!

 

語学の習得って一朝一夕にはいかない・・・。でも、言葉の表現からその国の文化や国民性が垣間見れたりして、とても楽しいです!

 

私が一番最初に、そして最も長い期間学んだ外国語はもちろん英語です。

 

言語をファミリーに分けると、英語はドイツ語やオランダ語などと同じ系統で、ポルトガル語はスペイン語、フランス語、イタリア語などと同じ系統。でも、その先で繋がっており、似ている単語もたくさんあって、日本語ほどはかけ離れていません。

 

 

「I love you」って何て言うんだろう?

 

唐突ですが、ふとポルトガル語で「I love you」ってどう言うんだろうと思い、先生に質問してみました。

 

フランス語では「ジュテーム(Je t'aime)」、スペイン語では「テキエロ(Te quiero)」だとは、歌を通して知っていてけど、ポルトガル語は聞いたことがないな・・・と。

 

セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの「ジュテーム・・・モアノンプリュ」。官能的なのでボリュームに注意(↓)


Serge Gainsbourg & Jane Birkin - Je t'aime... moi non plus/Original videoclip (Fontana 1969)

 

エンリケ・イグレシアスの「バイラモス」。キーワード以外は英語で歌ってたんだって、あらためて気づきました(↓)


Enrique Iglesias - Bailamos

 

 

ポルトガル人は「愛してる」と言わない!?

 

ポルトガル語では、愛を表す動詞が3種類あり、「Gostar」→「Adorar」→「Amar」とだんだん意味が強くなり、最上級の「愛してる」は、「Eu amo-te」だそうです(主語により動詞が変化するので、amarがamoになります)。

 

グーグル翻訳を使うと、「Eu te amo」と出てきます。先生には聞いていませんが、ネットで調べてみると、「Te amo」の方が口語的、現代的で、「Amo-te」は古典的で詩的という意見がありました。おそらく「Te amo」は主にブラジルで使われていそう・・・。

 

そこで新たな疑問が・・・「ポルトガル人って"te amo"とか"amo-te”とか普通に口にするのだろうか?」って。だってね、6か月ポルトガル語習ってきたけど、クラスで使われるのは「Gostar」だけでしたから・・・。

 

先生曰く、「Adorarは親が子供に使うわね。Amarは情熱的な恋人たちって感じで、意味が強すぎるから、そんなに使われないんじゃないかしら・・・」とちょっと恥ずかしそう。

 

「あ、でも、ブラジルは別よ。ブラジルの人はもっと情熱的に話すから」って。確かに中森明菜の「Meu amor é(ミ・アモーレ)」もリオデジャネイロが舞台でした・・・。

 

 

英語を直訳してはいけないポルトガル語

 

本当は、英語とポルトガル語の関係について書こうと思っていたのですが、「I love you問題」に話がそれました💦

 

話を戻すと、言語学習においては、ベースになる言語から訳して学ぶより、子供がそうであるようにその言語の中に身をおいてシチュエーションを通して覚える方が理想的だと思います。でも、大人になるとそうもいかない・・・。

 

私もアメリカ英語で考えてから、ポルトガル語を話すことが多々あります。そして、表現が直訳できないフレーズがたくさんあることに気がつきました。

 

いくつか紹介します。

 

 

Hello.(こんにちは)

 

これって基本、明るい時間帯なら使えますよね。でも、ポルトガル語では、時間帯での挨拶が細かく分かれています。

 

午前中:Bom dia.(ボン・ディーア)

午後〜日没まで:Boa tarde.(ボア・タルドゥ)

日没後:Boa noite.(ボア・ノイトゥ)

 

あ!すっかり忘れていましたが、「Olá!(オラ)」は1日中使える便利な言葉です。でも、「Olá bom dia」のように、単体ではなく、上記の挨拶と組み合わせた方が礼儀正しい感じがします。

 

 

How are you?(お元気ですか?)

 

ポルトガル語には「BE動詞」が2種類あります。元気かどうかは、その日によって変わる流動的な事柄なので、「Estar」を使います。

 

目上の人には:Como está?(コモ・ゥシュタ?)

親しい人には:Como estás?(コモ・ゥシュタシュ?)

複数の相手には:Como estão?(コモ・ゥシュタォン?)

 

 

Where are you from?(出身はどちらですか?)

 

出身地は不変的な事柄なので、もう一つの「BE動詞」である「Ser」を使います。

 

目上の人には:De onde é?(ドゥ・オンドゥ・エ?)

親しい人には:De onde és?(ドゥ・オンドゥ・エシュ?)

複数の相手には:De onde são?(ドゥ・オンドゥ・サォン?)

 

 

I am 20 years old.(私は20歳です)

 

英語では「BE動詞」を使いますが、ポルトガル語では「私は20年を持っている」と表現します。

 

Eu tenho 20 anos.(エゥ・テニュ/ョ・ヴィンティ・アノシュ)

 

 

I am hungry.(お腹が空きました)

 

こちらも同様に、「空腹を持っています」と表現。または、「BE+with」を意味する「Estar+com」を使って言う事もできます。

 

Eu tenho fome.(エゥ・テニュ/ョ・フォム)

Eu estou com fome.(エゥ・ゥシュトゥ・コン・フォム)

 

 

I play piano.(私はピアノを弾きます)

 

これが一番面白いと思いました。楽器を演奏する場合は、「触る、接する」という意味の「tocar」を使います。子供が遊ぶことは「brincar」、スポーツは「jogar」。つまり、英語の「play」は用途によって違う単語を選ばなくてはいけないのです。考えてみれば、日本語も「弾く」「遊ぶ」「する」ですね・・・。

 

Eu toco piano.(エゥ・トクゥ・ピアノ)

 

 

l moved to Portugal.(私はポルトガルへ引っ越しました) 

 

私が英語の「move」にあたる「mover」という単語を使った時、「ポルトガル語では、自分の場所を変えるっていう表現になるのよ」と先生が英語の「change」にあたる「mudar」を教えてくれました。

 

Eu mudei-me para Portugal.(エゥ・ムデイ・ム・パラ・ポルトガル)

 

 

l ordered a coffee.(コーヒーを注文しました)

 

こちらも「Order=命令」的な強い意味になるので、「Ask」に近い意味の「Pedir」を使うそう。

 

Eu pedi um cafe.(エゥ・ペディ・ウン・カフェ)

 

 

What time is it?(何時ですか?)

 

英語では何時であろうが、「It's 〇〇 o'clock.」ですが、「It's」にあたる部分がポルトガル語では、数字が単数か複数かによって変化します。そして「何時ですか?」と訊く時は、なぜか複数形を使います。

 

Que horas são?(ク・オラシュ・サオン?)

1時です: É uma hora.(エ・ウマ・オラ)

2時です:São duas horas.(サオン・ドゥアシュ・オラシュ)

 

 

愛すべきポルトガル語について(↓)

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