【ポルトガル語】好きな曲の歌詞で勉強する(1)〜Tomás Adrião com Cláudia Pascoal - Passo A Passo
ボア・ノイトゥ(Boa noite)!
今日はめずらしく夜ブログを書いています。だんだん日が短くなってきて、なんだかさみしいです。
今回から新しいシリーズ始めます。「好きな曲の歌詞を使ってポルトガル語を勉強しよう」というもの。楽しい方向へ持っていかないと勉強が続かないし、身につかないんですよね。振り返ると、英語も音楽を使って勉強しました。
映えある第1回目は、『Passo A Passo』という曲です。
👫Tomás Adrião, Cláudia Pascoal 🎵Passo A Passo
現代ポルトガル版のセルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンみたいな男女のデュエット。シンプルな歌詞に、さらっと聴ける曲調、二人の声も好きです。
まずはお聴きください〜
Tomás Adrião, Cláudia Pascoal - Passo A Passo
Reparei na cor(すぐにわかったよ)E no teu andar(君の足どり)Despida de medos(とっても不安そう)Vestida de mar(海の中にでもいるみたい)Será rico o tom(きれいな声で)Do teu conversar(話してくれる)Espero e espero(只々祈ってる)Pra me aproximar(もっと近づきたいって)Tanto tempo para te dizer(いっぱい話して)Que te quero conhecer(君を知りたい)Será pra sempre(永遠なんて)Ou não vai durar(はかなくすぐに)Não deixes passar(過ぎ去ってしまうから)Passo a passo(一歩一歩)Será certo ou errado ir?(進んでいいよね?)Passo a passo(一歩一歩)Devo ficar parado ir?(それともこのまま?)Passo a passo(一歩一歩)Vou a passo e passo assim(このまま進むよ)Até chegar(たどりつくまで)Olhas para mim(私を見てくれる)Mas tentas disfarçar(でも隠そうとしてる)Partilhas o medo(不安をすべて)De te entregar(さらけ出して)Tanto tempo para te dizer(いっぱい話して)Que te quero conhecer(君を知りたい)Será pra sempre(永遠なんて)Ou não vai durar(あっという間に)Não deixes passar(過ぎ去ってしまうから)Passo a passo(一歩一歩)Será certo ou errado ir?(進んでいいよね?)Passo a passo(一歩一歩)Devo ficar parado ir?(それともこのまま?)Passo a passo(一歩一歩)Vou a passo e passo assim(このまま進むよ)Até chegar(たどりつくまで)Chego mais perto(もっと近づいていくよ)Pra te ver(君がよく見えるように)Enquanto ando(その間も)Treino o que vou dizer(何を話そうって考えてる)Não sei se é certo(正しいかなんてわからない)Vou saber(でも知ってる)Se o teu sorriso é lar(君の笑顔が)Se é la que vou morar(すべてだって)Passo a passo(一歩一歩)Será certo ou errado ir?(進んでいいよね?)Passo a passo(一歩一歩)Devo ficar parado ou ir?(それともこのまま?)Passo a passo(一歩一歩)Vou a passo e passo assim(やっぱり進もう!)Até passar por ti(君にたどりつくまで)
*日本語は私の解釈による意訳です
ポルトガル語の解説
ここからは、細かく歌詞を見ていきましょう。気になるフレーズや単語を解説します。
passo a passo
曲のタイトルでもあり、歌詞に何度も出てくる「passo a passo」。「passo=step」なので、英語の「step by step」、日本語の「一歩一歩」になります。同じように、「pouco=little」で、「pouco a pouco」は「little by little」なので「少しずつ」。これらの表現は「パッソアパッソ」とか「ポコアポコ」とか、響きがかわいらしいですよね・・・。
Será certo ou errado ir?(A ou B)
「Será」は英語の「BE動詞」にあたる「ser」の未来形。「ir」は「行く」。「certo」は「正しい」、「errado」は「間違っている」。その二つを「または」を意味する「ou」で繋いでいる文。つまり、「行くべきか、それとも行かざるべきか」という意味になります。
こちらも日常的に出てくる単語で、わかりやすい例は以下になります。
- Queres café ou chá?(コーヒーとお茶、どっちがいい?)
- Vai comer aqui ou vai levar?(こちらで召し上がりますか?お持ち帰りですか?)
Até chegar(até 〜)
「até=until」という意味で、時間的な「(いつ)まで」という表現によく使います。この曲の中では、「Até chegar(到着するまで)」と動詞と組み合わせていますが、日常的に頻繁に登場するフレーズは以下になります。
- Até amanhã.(明日ね)
- Até a quinta.(木曜日にね)
- Até a próxima.(また次回ね)
- Até logo.(じゃあ後でね)
- Até já.(すぐ後でね)
「Até + 時間を示す名詞や副詞」で、「今度は(〇〇に)会いましょう。それまでしばしお別れ」というニュアンスです。
「Até logo」と「Até já」は、両方とも「じゃあ、またね」と訳されることが多いようですが、ポルトガル語の先生曰く、「logo」はその日のうち、「já」は数時間後など、かなり近い未来に使うそうです。
「今度、いつ会えるかわからないけど、また会いましょうね」という気持ちを込めて、私は「Até a próxima」を使うことが多いです。
Pra sempre
「sempre」は「いつも」。「pra」は「para」の略だと思われ、「para sempre」は「永遠に」という意味になります。
assim
「assim」は「このような、そのまま」などの意味。この単語もよく耳にします。まだ使ったことはありませんが、「(支払い時にチップとして)お釣りはいりませんよ」と言いたい時は、「Fique assim(直訳:そのままにしてください)」で通じるそうです。
mais perto(mais 〜)
「mais + 形容詞」で「より〜」という比較形の意味になり、とても便利です。歌詞の「mais perto」は「より近い」。他の例では・・・
- O tempo é mais importante do que dinheiro.(時間はお金より重要です)
- Têm um mais barato?(もっと安いのはありますか?)
難関・・・人称代名詞!
そして、この曲でたくさん出てくる「人称代名詞」の位置がポルトガル語ではとってもややこしく、現在、勉強中です・・・😭
歌詞の中から例をひとつあげると、「Tanto tempo para te dizer」は「あなたに話す時間はたくさん」という意味。
こちらもよく使う例を紹介しますね。
- Como se chama?(お名前は何ですか?)
- Chamo-me Jin.(じんと言います)
お分かりでしょうか・・・。通常、人称代名詞は動詞の後にハイフンで繋がれるのですが、「como」、「não」、「nunca」、「já」など、磁石ワードと呼ばれる単語があると、前に引き寄せられるというルールがポルトガル🇵🇹のポルトガル語にはあるのです💦
歌詞の中のフレーズも、「para」があるため「dizer-te」ではなく、「te dizer」になっていると思われます。私の教科書には「para」は磁石ワードとして紹介されていないので、確信が持てません。明日、先生に聞いてみます・・・。
それだけではなく、人称代名詞は文章の形態によって形を変えるのでパニック・・・。なので、今回はこれくらいにして、いつかわかりやすく説明できるようがんばります。
いつかの記事でも書いた「Lembra-te de mim」もそうです(↓)
その他、ポルトガル語🇵🇹について(↓)